ヨーロッパ紀行 - フランス・ブルターニュとモンサンミッシェル10日間の旅 2013

2013年の夏のフランス10日間の子連れ旅行記をお届けします。
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 フランス・ブルターニュとモンサンミッシェル10日間の旅 2013

本日は旅のメインイベント。自転車に乗ってモンサンミッシェル!の一日です。朝は雨でどうなることかと思った自転車の旅ですが、モンサンミッシェルにつくと奇跡の快晴! 心に残る一日となりました。

 Day 4 - 自転車に乗ってモンサンミッシェル

朝起きると…まさかのザーザー雨。ウソでしょ。楽しみにしていた自転車でのモンサンミッシェル。自分の中で描いていた風景がガラガラと崩れ去ってしまう。 まずは朝食。オーナーさんに天気を聞くと「残念ながら一日雨の天気予報」と聞き、再びショック。でも、朝食は美味しい手作りケーキ有、 フレッシュな果物有…と優雅な朝食でした。朝食にうるさいりすちゃんはまたまた大喜び。このオーナーさんには1歳になる赤ちゃんがいて、りすちゃんは 赤ちゃんのことが気になって仕方がない様子。後で抱っこさせてもらったけど、不安になった赤ちゃんはすぐに泣いてしまいました。赤ちゃん、いい判断だと思います(苦笑)。


リビングで優雅な朝食をいただく


部屋に戻って空を眺めましたが、雨は止む気配ナシ。さて、どうしますか。自転車で行くのを諦めてバスでポントルソンに向かうか。それとも雨でも自転車を漕いでみるか。 だんなが携帯で天気を調べると、こちらは午後は少し回復するようなことが書いてあったので、いいほうを信じて自転車を借りに行くことにしました。 昨日紹介を受けた貸し自転車ショップは2箇所あり、最初に橋のたもとのお店に行きました。こちらは返却が夕方5時まで。夕方5時って少し早いなあ。 もう一軒は事前に私が調べた情報によると、午後7時まで借りられた気がするので、一軒目を諦めてもう一軒に向かいました。こちらはキャンプ場内の貸し自転車。 キャンプ場の宿泊客の他、外部の一般客にも貸出しているのです。雨が降りしきる中、傘を差してとぼとぼとキャンプ場に向かう図。悲しい。

キャンプ場エリアに入ると、緑がたくさんあって、動物も広々とした芝生内にいてのんびりとしています。少し歩くとキャンプ場のレセプションとプールが見えてきました。この雨の中、 プールに向かう人、プールで泳ぐ人がけっこういるのに驚き。聞こえてくる言語は「英国人英語」で、さすが!!天気の悪い国から来た英国人にとっては この雨はたいした雨じゃないんだ!!それなら、同じく天気の悪いオランダから来た私たちだって!!!と…かなり勇気づけられました(苦笑)。 自転車の貸し出しは午後7時半まで。それならば充分な時間があります。ここで自転車を借りることにし、まずは自転車選び。かなり種類もあり、 私もだんなもりすちゃんも皆、お気に入りの一台を選ぶことができました。登録を済ませた後、私たちは一旦B&Bに戻って、荷物を少し入れ替えた後、 イザ出発。ラッキーなことに、この頃にはすでに小ぶりになっていました。今日は日曜だったけれど、街のパティセリーがオープンしていたので お昼用にアップルパイも購入して、今度こそ本当に出発。なんやかんや時間がかかってすでに11時頃。この調子で行くと、いったい何時頃、モンサンミッシェルに到着できるかしら。


さあ、いくぞ!モンサンミッシェルへ


モンサンミッシェル行きの案内




ポントルソンからモンサンミッシェルまではおおよそ10キロ程。川沿いに美しい自転車道が整備され、途中からモンサンミッシェルを垣間見ることができる最高の自転車道だという情報を事前に手に入れていたので、楽しみにしていました。この自転車道がなかったらここまで心惹かれることはなかったと思います。自転車道に入ると、すぐに雨がやみ、あっという間に雲が切れてきました。本当にラッキー!!気温も徐々上がり、自転車を漕ぐのが心地良い。周りの緑が美しく…静かな自転車道を走るのは爽快!


噂通りの気持ち良い道路


私がのんびり写真を撮っている間に、だんなとりすちゃんはあっという間に先に行ってしまった…。二人はどこへ行ったの〜と私もスピードを上げる。この先にモンサンミッシェルが 待っていると思うと、ペダルが軽い、軽い!!ようやく二人の姿が見えた! ポントルソンから4キロ程行くと、河口が急に開け、その向こうに…早くもモンサンミッシェルの姿が見えた!!!もう見えちゃったよ、想像していたよりあっという間!! 気分は急上昇。自転車に乗って見たかった風景に会う。これって本当にロマンチックだと思う。車やバスじゃ、車窓としてしかその風景を眺めることができない。 でも、自転車は全身で目の前の風景を受け止めることができるのだ。

感動したので記念撮影。写真を撮ろうとすると、ちょうど英国から来た(と思われる)4人の家族連れも写真を撮ろうとしていたので、彼らとカメラを交換して、お互いの 家族写真を撮影し合いました。肉眼だとよく見えるモンサンミッシェルもカメラのファインダーを通すと点のよう…。「ほとんど点だけど…いいよね。記念だもんね。」と お互い笑いながら交換。彼らとはこの先、モンサンミッシェルの大聖堂内までずーっと抜きつ抜かれつつ…で「やあ、また会ったね!」「ハロー」と声を掛け合いました。 旅行中のこんな一期一会が私にとって旅の一番の醍醐味と言えるかもしれません。


写真だとモンサンミッシェルは点なんですけど…


さらに先に進む。たまに垣間見えるモンサンミッシェルはどんどん大きくなっていく。近づいてくる。


もう写真にも映るくらい…肉眼だとかなり大きいその姿


モンサンミッシェルに近づくにつれて、のどかだった風景がだんだんと観光地化していく。ドライブインがあったり、大型ツアーバス用の(?)レストランがあったり…。 自転車道脇に大きくて新しい家々が連なり、これはいわゆる「貸しアパート」なのだろうか。それともこの辺りは新興住宅街なのか。この辺りに車を止めて、 徒歩でモンサンミッシェルに向かう人も徐々に増えていく。日本人は1人も見かけませんでしたけどね…。モンサンミッシェルが見える川沿いのテーブルで 優雅なピクニックする家族の姿もアリ。テーブルクロスなんかかけちゃって、ワインボトルがどんっ!とテーブルの真ん中に立っているし…昼間から優雅だなあ。


少し一休み




ついにモンサンミッシェル入り口に到着。入り口といっても…2013年現在の入り口は対岸沿いの駐車場のこと。2012年以前はモンサンミッシェルの島下まで道路が通っており、 そこに駐車場があってそこまで出入り自由でした。しかし、その道路が周りに砂を堆積させる原因になり、モンサンミッシェル本来の「島」の姿がどんどん変わって 陸地化は時間の問題となったのです。現在、本来の姿を取り戻すべく、道路の代わりに橋を架ける大工事が行われていて、その影響で自転車を含む一般車両の島下までの 乗り入れは一切禁止。代わりに無料の専用バスが走っているので、専用バスに乗って島下まで行くか、徒歩で道路を渡るか、どちらかの選択肢しかありません。 うーん、自転車は乗り入れさせてくれたらいいのに…と心の隅で思いましたが、仕方がありません。

とりあえず、駐車場の自転車置き場のようなところに自転車を止めて、展望場所へ。 ここで、モンサンミッシェルを眺めながら、先ほど買ってきたアップルパイを頬張る。美味!!いかにもフランスらしい上品な味だなあ。


まだ曇り空の中のモンサンミッシェル


この時点では、青空は一部出るものの、基本的にはモクモクの曇り空。せっかくなので行きはバスには乗らず、歩いて対岸まで行くことに。歩いているうちにさらに気温が上がり、雲がどんどん途切れて…目の前に到着する頃には、ついに快晴となった!


ついに快晴のモンサンミッシェル


ここでバス乗り場に合流したのですが、バスから降りる人、乗る人の多さに絶句。バスは次から次へとやってくるのにもかかわらず、どのバスも人がいっぱい。モンサンミッシェルにこれから向かう人、もう帰る人が行き来して、ここは初もうでの参拝客の行列…といっても過言ではありません。ここから急に日本人の姿も現れ、「うわー!快晴だ。 来てよかったね。」という声が聞こえてきました。パリから日帰り客なのでしょうか。




ここからモンサンミッシェル島内に入ります


青空とトリコロール


先ほど来た道を眺める…橋もずいぶん出来ている模様


島内に入ると、ここから先はもう…今まで訪れた人の話や写真のとおり。狭い参道に人が溢れ、参道の両側にはお土産屋さんがずらっと並び…日本の各地神社などの観光地を思い起こさせます。ヨーロッパにはこのような観光地って…あんまりないんじゃないかしら。


人々が狭い参道に溢れて


お土産屋さんもどれも魅力的…☆


島内のレストランもサンドイッチも食べるものは何もかも高いし、しかも噂によると不味いということだし、そんなものにお金をかけても…と、途中スナックショップのようなところで軽く昼食。まさにどうでもいい昼食(苦笑)。まだまだ時間もたっぷりあるので、途中でのんびりお土産屋さんを覗きながらどんどん上に上っていく。


スナックを外でつまみながら…


かなりの高さまで上がり、展望スペースから遠浅の海を眺める。まだまだたくさんの観光客が砂浜を歩いていましたが、すでに干潮から満潮へ時間が移っており、水が少しずつ、確実に砂浜に流れ込み始めていました。なんといっても、この微妙に変化のある砂浜の色が最高。私のカメラではとてもこの微妙な色合いを映し出すことはできないけど、 銀色、淡い緑、青…美しい色が白いキャンバスを染めているようでした。こんな色になるのはやっぱり青空の下だからこそ。晴れて良かったなあ。


展望スペースから遠浅の海を眺める


よく見ると、あちこちに小さな島と呼べるような岩山があり、私とだんなは「あの島に名前はあるのかな…ないのだとしたら何と言う名をつけよう」etc.たわいもない会話で「この地に住む」想像を膨らませました。ここを過ぎると、いよいよ大聖堂内へ。ここは有料なのでお金を払って中に入ります。ここまで来て…中に入らない人っているのかしら(疑問)。中に入ると、まず広い展望スペースに出ました。ここから眺める景色は…絶景。縁に立って下を眺めると、先ほどよりも勢いを増して海水が砂浜に流れ込んでいる。砂浜を歩いている人が、慌てて戻ってきました。刻々と水が流れ込み、どんどん変化していく。一日中眺めていても飽きない景色だと思う。


刻々と水が流れ込むのを眺める


見事な眺め…


広いスペースでジャンプ!


時計を見なかったので、どれくらい眺めていたのかさっぱり分からないけれど…そろそろ行こうか、と大聖堂内へ。ちょっぴり後ろ髪惹かれる思い。大聖堂は、何か派手なものがあるわけでもなんでもなかったけど、この地でこの大聖堂を保っていくことは相当大変なことだろうと思う。風や雨風が強く吹き抜けるような場所は、まず屋根がいたみ、朽ちて天井が落っこちてしまうのだ。スコットランドやスコットランドの島々ではそういう状態になってしまった大聖堂をいくつか見たけれど、ここも島だから状況は似たりよったりに違いない。まあ世界のモンサンミッシェルなのだから、定期的チェックや数年おきか十数年おきの大がかりな改修工事もきっちりやっているんでしょうね。


有名な回廊…


日の光がまぶしいです


聖堂内をのんびりと下っていきました。時間がたっぷりあって、のんびり観光の我が家にはぴったりのスケジュールでした。


最期にもう一度美しい海を眺めて…


再び参道に戻ってお買い物時間。私はちょうど日本に一時帰国する予定があったので、日本へのお土産をがさごそと買い込みました。かなり重い…。


めちゃくちゃ狭い階段


りすちゃんは、店の間にあった狭い階段を上ったり下りたり…私も行きたかったけど、狭くて…すれ違うことさえ難しい!いったい何のための階段だったんでしょう。 帰りは無料バスに乗って対岸の駐車場に向かいました。ものすごく混んでいて…皆さんけっこう汗もかいたらしく、ちょっと不快な空間でした。まあ、5分だけの辛抱です。 すでに夕方の6時を回っていたので、帰りは超スピードでポントルソンに向かいました。


帰り路も快適


10キロの道のりなので、スピードを出せばあっという間。30分ほどでポントルソンに到着しました。途中、川で釣りをしていた家族がいて、私を見ると「コンニチワ」と 声をかけてきました。オランダだと絶対「ニーハオ」なのに…ここでは「コンニチワ」!!!フランスでは日本がメジャーなのだなあ、と思った瞬間でした。 さすが漫画を大量に輸入している国だけありますね(それが理由なのかは…?)。


午後7時過ぎにキャンプ場で自転車を返却し、B&Bに戻りました。荷物を置いてすぐにレストランに向かったのですが…お目当てのガレットのお店は満席で入れず…(涙)。 だんながのんびりと外でメニューを眺めているうちに最期のテーブルを取られてしまったのです。もうちょっと早く入れば入れたのに…!!私はぷんぷんと怒っていました。 …でも仕方ありません。他のレストランは、、、と思っても、どうもどれも考えてしまうような佇まい…。結局、昨日外にずらーっとテーブルが並んでいたレストランに 入ることにしました。ピザがメインだったので、うーん、、、ここまで来てピザ?!という感じだったんですけれども…。入って注文をしようとすると なんと注文を取りにきた方はオランダ人でした。ここでオランダ語?!びっくりの偶然でした。いろいろメニューの内容を尋ねることができて良かったです。 ピザも魚介たっぷりピザで美味しかった。目の前に座っていた方たちはピザではなく前菜・メインを食べていたのだけれど、どちらも信じられないくらいのボリューム たっぷりメニューで…最期は「お腹いっぱいだ、、、もうダメだ、、、」と言っていました。私が食べたら、前菜でアウトだろうなあ(苦笑)。

9時過ぎに部屋に戻り、のんびりティータイム。りすちゃんはここが気に行ったからずっとここにいたいと言う。気持ちは分かるけどね…。 フランスの田舎がどこもいいのか、それともここが格別なのか…本当にいい街です。


 ポントルソンの貸し自転車: bicycle hire at Mon Saint-Michel


 フランス・ブルターニュとモンサンミッシェル10日間の旅 2013 5日目へ続く



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