オランダ観光

そらが訪ねたところを中心にオランダをご紹介します。
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デンハーグ郊外
ノードウェイク
ロッテルダム郊外
ロッテルダム郊外2
ナールデン・マウデン
ドールンの森とお城

 デン・ハーグ郊外を歩く (Den Haag - Horsten)

昨日はあんまり良い天気予報ではなかったんだけど、久々ワンダレン(ハイキング)に行ってきた。やっぱり 一ヶ月に一回くらいは運動しないとね・・・!今回選んだのはデンハーグからVoorschotenという町(村)まで のNS3駅分!!!本には15キロって書いてあったけど、それ以上に感じられたなあ・・・。疲れた、疲れた。

ルートの見どころは・・・森、女王の住むHuis Ten Bosch、お城、リッチな家々、牧場、将来のプリンス&プリンセスの家 (家は見えない)、そして王族の敷地De Horstenと見どころ満載でございました。デン・ハーグには何度かいったことあるけど、 いつも駅から向かって左の町の中心、ショッピングエリア方面に歩くんだけれど、今回は右方面に進むルートでした。駅から歩いて すぐに結構本格的な森や池があってビックリ(Haagsche bosch)。近くに住んでいたら毎週行っちゃいそうだなあ・・・。 でも、この辺はきっとアパートでも高いのかしらね?なんてったって女王様のお家の ご近所さんだし。森が終わると、女王のお城Huis Ten Boschがあります。


女王のお住まい、Huis Ten Bosch。


当たり前ながら門は硬く閉ざされ、門衛(ガード?)が2人ほどいます。 二人しかいないって少ないかしらね?そらは門の前に立ってバシャバシャと 写真を撮っちゃったけど、嫌そうな顔してた・・・。当たり前か??? 今は前回書いたメイベルスキャンダルで王室は揺れているしね。


美しい森。本当にウキウキしてきます。


さて、そこから先は、森や家が広がる地帯。時々アパートや建物が森の中に建っているエリア。森も本当に歩いていて ウキウキするような美しさでした。天気もオランダ特有のめまぐるしい天気 (雨が降ったかと思うと晴れ、晴れたかと思うと曇る・・・という 日本にはあまりない天気)だったけど、大きく崩れることもなく、 快適に歩けました。すれ違う人がさあ、ほとんどが年配の方なの。 しかもトレンチコートなんか羽織っていたりして品の良さがにじみ 出ているの。この辺に住む人はやっぱりリッチなお年よりなのかしら ねえ。私の家の周りの環境とは大きく違うぞっ! この森が終わると住宅街に。ムムム。やっぱり大きい家! 素敵素敵!こんなところに住みたいわあ。途中、Te Koop(売出し中) の家があったので写真をパチリ、と撮らせてもらいました。 いかがです?なかなか素敵ですよねえ・・・。はあああ。いいなあ(笑)。


デンハーグの郊外で
売りに出されていた家。


そこから高速をクロスしてWassenaarという町に入ります。この町は オランダの本当にリッチな人が住むエリアだそうです。 たしかに、たしかに。高速を渡ってすぐに現れた垣根はいったいどこまで 続くんだ?という感じ。家はまったく見えず、垣根の中は森ばかり。 ようやく垣根が途切れ、家が見えたけど、これホテル?家?え? という大きさ。なんだかこう大きくちゃよく分からん(笑)! またまた森の中に入り、森の中には点々と豪華な大きな家が建って いる。とにかく森に隠れてよく見えやしない。途中Wittenburgという お城を見て、さらに先に進むと大きなお屋敷街が・・・。 とにかくでかい!大きい!さっき売り出されていた家なんか比べ物 にならない感じ。ホテルにもなりそうなくらいな大きさ。 イギリスチューダー調、オランダの古いスタイル、比較的新しい デザイン・・・いろーんな大きな豪華な家があって、見ているだけで 楽しい!私達は、あ、これ、私達の将来の家にしたいねえ!なんて 夢みたいなことを言いながら(泣)、進みました。庭でサッカーしている子供たちなんかも見かけて、あー、このコ達は リッチなボンなんだわあ。うらやましい・・・と子供に向かってヤキモチなんぞ焼いたりして(涙)。

それでもこうも大きな家が続いていると、もう大きな家を見てもなんとも思わなくなり、本当にリッチな豪華な ホテル並みの家を見てため息をつくぐらいになってきました・・・。でも、置いてある車は ベンツやプジョーくらいで、ロールスロイスなんかは見なかったかなあ。意外。だんだんと王族の土地に近づいてくると、 ポールに細いオランダの旗を掲げているうちがある。これ、何かねえ?って話してたんだけど、王族関係者(親族)が 住む家なのかしらねえ?なんとなくそうかも、と思った。

この頃になると私はお腹が空いて来てたまらなくなってきた。 しかし、リッチな家はあっても一軒もお店なんかない!!!くうー。辛いっす。ルートを見ると大きく回り道をするように なっていたのだが、こうお腹がすいては、とまっすぐ進もうと思っていたのだが・・・。なーんと、マクシマとプリンスの住む家 があってまっすぐに進む道は閉ざされている、というではないか。 げげげー!何ー?なーんか急に彼らが憎たらしくなってきた。空腹攻撃に遭っちゃあ、理性も吹っ飛ぶというものデス(笑)。

風景はこんなに美しかった。
が、空腹のため記憶がない。

しょうがないのでトボトボと回り道をする。風景は牧場風景に 変わり美しいのだが(下参照)、雨が降るわ寒くなるわ、お腹は だんだん極限状態に近づいてくるわ・・・で最悪状況に。うー。 チョコレート。パンケーキ・・・。なんか食べた−い!!! それでも何とか前に一歩一歩進み、王族の敷地De Horstenに入った。1ユーロ払って入らなければいけないこの土地。 私達はTAXも払っているのに何故???という疑問が浮かび上がるんだけど、なんでなんでしょうねえ。 この頃になると、お腹が空きすぎて声を出すエネルギーもなくなりトボトボ進むのみ。わびしい・・・。どうやらこの敷地内 にティーハウスがあるらしい、ということが分かって、ティーハウスよ、早く出てこーい!と心から懇願した(笑)。 今、考えるとこの敷地は本当に美しい風景で、せっかく行ったんだからもうちょっと楽しめばよかったなあ、と思うんだけど。

かわいらしいティーハウス。


この敷地の中にもぽつんぽつんと家が建っていて、どういう人が 住むんでしょうかねえ。疑問は浮かぶのだけれど、さすがにだんなも知らないようだった。そしてついにティーハウスが。 とってもかわいらしい建物でこれで空腹を満たすことができる!といううれしさと、このかわいらしさですっかり うれしくなった。私はアフタヌーンティを頼みたかったんだけど、二人からのオーダーでだんなはイヤだというので(泣)、 スコーンのティーセットを頼んだ。クロテットクリームとジャムをつけて食べるスコーン。美味しかったなあ。。。

すっかり元気を取り戻し、最後の道のり、駅まで歩いた。なんかお腹が空いたり・・・で、とても疲れたけど、なんか別世界を 垣間見る面白いワンダレンだったなあ。オランダって比較的平等な国だと思っていたけれど、やっぱり他のヨーロッパ諸国のように 貴族のような暮らしをする人々がいるんだ!と、妙に納得した一日だった。



 海沿いの町・ノードウェイクを歩く (Noordwijk)

先週末は結構すがすがしい良いお天気で、もしかしたら最後の夏を満喫できる 週末かもしれない。そんな気がしたので、思い切ってデンハーグ&ライデン郊外 にあるNoordwijkのビーチサイドにぶらぶら歩きに出かけてまいりました。 Noordwijkといえば…。オランダでは、サッカーのナショナルチームが、 合宿する町、として有名です。大事な試合前の合宿ではいつもここで、 合宿をします。ビーチでの練習も組まれているので、ここのビーチを歩けば、 オランダの選手が見える可能性あり!なんですよ。また、夏は多くの人が 海に押しかけるため、ごった返します。

海の前にはこんな看板が。
皆さん規則は守りましょう。

週末私たちが出かけたのは、Noordwijkの町のすぐ北に広がるHollands Duin の一部(海沿いに広がる砂地&森)。Noordwijkでバスを降り、ルート入り口に 向かいました。ここのDuinenも他の町の海沿いのDuinenと同じく、ワンダレン ルート、自転車ルート、乗馬ルートなど様々なルートが用意されていて、 自分の好きな方法で、自然に親しむことができます。Duinenの外側には、 多くのバンガローやキャンプ場があって、夏休みの今、たくさんの人々が この地を訪れていました。とはいっても、一番人気があるのは自転車ルート だったのかな?歩いている人はそれほどおらず、のんびり自然を独り占め できたのでした。

のどかな風景広がる海。
人もまばら。

この地のDuinenは先日訪れたロッテ郊外のRockanjeなどに比べて、砂漠の比が 多かった感じ。歩く道も、砂&砂していて、多少歩きづらいところもあり。まあ、 私はビーチサンダルで歩いていたので、心地よく歩けたけれどね。 オランダは砂は本当に綺麗で、歩いていて気持ちがいいのです。 まずはブルーのルートを歩き始め、そこから海へ向かいました。オランダの 海辺は日本のようにコンクリートの堤防やテトラポットで覆われているという ような殺風景な風景ではなく、保護されているDuinenに囲われているため、 自然の海、という雰囲気が残っているところがいいです。多くのDuinenは 立ち入り禁止で、ところどころに海へいく道が作られています。私たちが 向かった海への道は、自転車および歩きでしかこれない場所なので、 町の目の前の浜に比べて、人もまばら。のんびりした雰囲気があふれていました。

オランダの海はシルバー。

浜辺をのんびり歩いた後は、再びブルーのワンダレンルートに戻って、 砂地を歩き始めます。時々、坂があったり、階段があったりして、 平坦なオランダに暮らしている身にとって、ちょっぴし苦しい?道のり。 いやあ、こんなの楽勝、楽勝、と思いつつ、歩きづらい砂地なせいか、 けっこう足の筋肉(贅肉?)を使ったなあ、という感じでした。 ブルーのルートから、緑のルートに入り、砂地から森の中に入りました。 ここの森は、どちらかというと、低木が多く、私が好きな緑の深い森、 という雰囲気ではなかったけれど、時々バラ(ハマナス?)が咲いていて、 明るい森でした。松の木も多く、松ぼっくりがたくさん落ちていたので、 だんなと二人で、松ぼっくりを蹴りながら、歩きました。こんな風に、 モノを蹴りながら歩くのなんざ、小学生以来だなあ〜(小学校のときは、 よく石を蹴りながら帰ったのよ)なんてふと思いつつ…。

海に向かって広がるDuinen。
その向こうには青い海が。

蟻を見たり、野の花を見たり、松ぼっくりを蹴ったり…のんびりしたワンダレン。 忙しい日本だと忙しい毎日に心身をすり減らしていてこんなことに時間を 費やそう、なんて気分にならないのよね。でも…こういうリラックスした 時間が何よりも気分転換になるのだなー、と翌日すっかり元気になった 私はそんな風に実感したのでした。こんなことを一緒に楽しんでくれる だんなさまにも感謝、感謝。

Duinenではたまに坂もあります。



 ロッテルダム郊外 (Oostvoorne)

今日はワンダレンに行ってきました。 実は天気も良くなってきてうずうずしてたのよね。1ヶ月に1度くらいは歩いたほうがいいし、 と思っていたしね。今日はいいお天気だ、と聞いていたから。出かけたのは実はうちから結構近くのOostvoorne、 という場所。ロッテルダム港の入り口近く。実ロッテルダム港は細長ーい港でロッテルダムから北海まで約35キロ 続いているの。私が住んでいる町も港沿いなんだけれど、そこからさらに北海まで向かうとその町はあるの。 港の近く、ていうと、どーしても横浜港とか神戸港とか…ああいう風景を浮かべるじゃない? でも、オランダのすごいところは、港付近はやたら港っぽい(?)んだけれど、ほんの少し 外れるだけで、牧場やのどかな風景が広がって、近くに港があるなんてことを忘れさせてしまうすごさがあるってこと。


静かな水辺。


実はそうはいっても、行くまで期待してなかったんだ。いくらだんなが「このあたりは海水浴も あるし、キャンプもできる」といっても、やはり港の近く。それにうちの町もそうそう魅力的 とはいえないので(わが町ながら…)、うちの町でこうなんだからさらに田舎のはずれにいったら 牧場くらいしかないんじゃないの?という期待薄感。しかし、バスを降りて少し歩きだすや否や その期待薄はぶっ飛んだのです。信じられないくらい大きな家が続く「超高級住宅街」! 金持ちが住むという町ワセナーにも負けてはいません。お庭にプールがあったり、 彫刻が飾ってあったり…「これ、お城?」というような大きさ!!!いったいここは どこやねんー!労働者階級がほとんどを占めるうちの町とは比べ物にならない高級感が あふれていたのでした。ほんと、びっくりしたなー。牧場くらいしかない田舎、という 私の予想はすっかりはずれ。やっぱり(どこでも)行ってみるまでは勝手に判断しては いけないな、と改めて思いました。


高級住宅街。家が見えない!


持って行ったワンダレンの地図がイマイチで、高級住宅街をウロウロする私たち。 ようやく人に尋ねて今日のワンダレンルートになんとか到着。ここは南ホランド州政府が 管理する地域で、まあいわゆるナショナルパークのようなものです。入り口には、 ビジターセンターまであってなんだかバケーション気分が高まってくる。うちの町から バスで30分なのに、こんな素敵なところがあるなんて新しい発見だわ!!と、 すっかりうれしくなってしまったのでした。


ナイチンゲールルートは黄色の表示。


まず「ナイチンゲールルート(Nachtegalen route)」を歩くことにします。 大抵が低木の地域で、道は砂。オランダにはこの「砂」のルートはたくさんあります。 隆起を繰り返した関係で、砂と泥が混じり、木と土と砂と湿地帯、という独特の風景(DUINEN) を作り出しているのです。道には木にペンキを塗りつけたルート案内表示があちこちに あり、迷うことはありません。春だからでしょうか?鳥のさえずりがひときわ美しく 風景とともに彼らの美しい声を楽しめます。ほんと鳥の声って「癒し」だわ。ここでこの美しい鳥の声をご案内 できないのが残念…。途中で、木を眺めたり、ベンチに座ってぼーっとしたり、のんびり気分で進みます。 途中の湿地帯では、たくさんの生まれたばかりのおたまじゃくしを発見。おたまじゃくしを見るのなんて、 何年ぶりだろう?この地域には「ワンダレンルート」「自転車ルート」と「馬のルート」 があって、途中ギャロップして走り去る一行を見かけました。気持ちよさそうだなあ。 ふふふ。でも、乗馬初心者の私は、ギャロップが、怖いんだよね〜。。。


ビジターセンターと池。


さて、そうこうしているうちに4.5キロのルートは終了。ビジターセンターの隣にある カフェを訪れて軽いお昼を食べることに。天気の良い中、外に座っていると、 周りの緑は美しく、鳥のさえずりも相変わらずきれいで、時折目の前の道路を 乗馬客が通り過ぎていきます。私は何度もだんなに「本当に良い日だねえ」と
つぶやいてしまいます。本当にここに座っているとまさにどこかバカンスに来ているような 錯覚に陥り、ついつい「うちから30分のところでこんなさわやかなうれしいバカンス 気分に浸れるならわざわざ遠くどこかまでいく必要なんてないじゃないかあ?」なんて 考えてしまったりして。。。いかん、いかん。自分からバカンスの可能性を狭めてしまう なんて!!


道は平坦で白い砂。


のんびり軽い昼食とコーヒーを楽しんだ後、次はさらに短いBerken routeを歩き、 ここでのワンダレンは終了。バスの時間に合わせて再び「超高級住宅街」を 覗き歩き、バス停に到着。バスに乗るやすぐ、二人とも深い眠りについてしまいました。 お気軽、でも充実度満点、のなかなかお勧めルート。ロッテルダム付近にお住みの方、 ぜひ週末バカンスを楽しんでみてはいかが?



 ロッテルダム郊外 - その2 (Rockanje)

さてさて、今日もワンダレンに出かけてしまいました。前回のロッテルダム郊外のOostvoorne散策から 約一ヶ月。ここがすっかり気に入ってしまった私は、今回の訪問先にOostvoorneのお隣、Rockanje(ロカンイェ)という 町を選びました。ここはロッテルダム近郊のビーチの町として有名で、夏になると(というか暑くなると?)多くの 人たちがどっとこの町に押し寄せます。昨日までかなーり好天で暑かったので、どうなることやら、と思っていたのですが、 今日は割に雲がモクモクとしていて、特に朝は涼しかったせいかそれほど混んではいませんでした。 まあ、混んで足の踏み場もないようなビーチより、のんびりとした雰囲気が漂うビーチのほうが好きな私にとっては 好都合、というわけだったのですが。。。


ビーチへの入り口


この間と同じバスに乗ってRockanjeのStrandweg(ビーチへの道)に到着。やはり少し寒いのか、 ビーチへの道といったイメージはなく、目の前の大きな木々にまたまた興奮。わーん、やっぱり森って いいわあ♪♪ …なーんでこんなに興奮するんだろ?と考えていたら、突然小さい頃のことを思い出しました。 日曜アニメ劇場っていうんだっけ?ハウス食品提供の日曜の7時30分から始まるアニメ。フランダースの犬、 母を訪ねて三千里、ハイジなど数々の名作を生んだこの番組では「赤毛のアン」もやっていましたが、 彼女が森を越えてダイアナの家を訪ねるシーンがお気に入りでした(何故?と聞かれても困るんだけどさ)。 その頃住んでいた家の周りには森の小道なんてほとんど存在しなかったけど、ピアノのお稽古に 出かける途中に100Mくらいのなんちゃって小道があって、そこを通るたびに一人「赤毛のアンみたい」 とアンになった気分で毎週通っていたのです。つまり、小さい頃から森らしき場所は大好きだった ワケなんですな(?!)。


閑散としたビーチ


なんだか話がすっかり逸れましたが、その大きな木々を超えると駐車場やレストランがあり、その先がビーチです。 ビーチは、朝早かったせいか、はたまた涼しかったせいか、閑散と していて静けさが漂っていました。まあ、少しビーチを歩きましょうか、 と二人して満潮から少しずつ水が引いていくビーチを歩きました。ここのビーチは浅瀬で有名で、 50メートルぐらい進んでも、足くらいまでしか水がありません。よって満潮と干潮の差はものすごく 大きいのです。


歩き始めてすぐの森


やはり海辺は風も強く、けっこう、さ、寒い?というわけで、少し歩いてそそくさと退散しました。 ここの道を曲がったところからワンダレンルートがある、ということだったので、地図も何も持っていなかったけど、 標識だけを頼りに歩くことにしました。浜辺からそう離れていないのに、ルートに入ると、森、森、森。 これもオランダのビーチ周辺特有のDUINENの一部です。DUINENは多くは海辺の近くに存在する砂の丘で、 ところどころ森になっていたり、景色の良い低木地域になっていたり、砂地になっていたり、と様々な 風景が広がるところです。オランダには山はないけれど、このDUINENには(オランダにしては)かなりの高低があって、 歩いていて楽しいところなのです。


Voornes Duinのマップ


森を超え、道路を超え、ただひたすら標識に沿って歩いていくと、Natuurmonumentenとして管理されている Voornes Duinという地域に着きました。この地域にもいくつかのワンダレンルートが設置されていて、 自然を楽しむことができるようです。


今日のルートは赤・黄色と緑。


ここでは私達は緑のルートを進むことにしました。といっても、こっちに いってみようか、そうしましょう、といった感じで理由はまったくナシ。ワンダレンルートは 大抵親切にルート案内されているのでそうそう迷うことはありません。が、誰にも遭わないことも 多く、どこへ行くのかなー、ワクワク、とまたまた探検隊になった気分になったり、たまに不安になったりして 面白いものです。ちなみに今日は地図を持ってなくても何の問題もありませんでした。


典型的なDUIN


このVoorne Duinルートの私達が選んだルートは典型的なDUINで(?)、時たま道が砂になっていて 上がったり下がったりするので、結構大変。視界も低木が多く、日が照っている日だったら、 ものすごく暑くなっていたに違いありません。今日のようにちょっとモクモクした日でたまにお日様が 照るという日がベストかも、ラッキーと思いました。道端にはいろんな種類の野草が咲いていて、 鳥の声も美しく、視覚も聴覚にも楽しい浮き浮きするワンダレンでした。


道は完全な砂


Voorne Duinルートを終えて、元来た道を戻ります。行きはどこまでいくのかなー?と 思いながら歩いたせいか結構長い道のりだったけど、帰りはあっという間に ビーチの駐車場に到着しました。朝は閑散としていた駐車場なのに、今は満車?と思えるくらい 車が止まってる!しかも今から入ってくる車もあったくらい。私達は駐車場の前の カフェでパンケーキを食べて、バス亭へ。ちょうどバスが出発するところで、まさに 図ったような効率的なスケジュール?バスに乗り込むやまたまた爆睡!下車するバス停に 着いて起こされるまでぐっすりだったのでした。



 ナールデンからマウデン城へ (Naarden - Muiden)

昨日は計画通り、ワンダレン(ぶらぶら歩き)に行って来ました。さ、寒かったよ〜〜〜。金曜日はあんなに暖かかったのに、 土曜日朝8時頃家を出ると、北風ビュービュー吹いている〜♪と思わず口ずさみそうな寒さ。北海からの風はこうも冷たく寒いの ですね。地下鉄に乗り、電車に乗り換え、ライデンで再びユトレヒト 行きに乗り換えて・・・出発地点Naarden-Bussumに到着。 いっつも不思議に思うのが電車のルート。日本の電車のルートって比較的まっすぐじゃない?北西に伸びている、 とか東に向かっている、とか。まあ、地下鉄丸の内線とかちょっとくねっているのもあるけど。 こちらの電車ルートも相当くねくねしていて、未だにイマイチどういう風に目的地に到着するのか分からないのよね。 昨日のライデン‐ユトレヒト線はおかしかったな。地図でいうと、2つの町はほぼ東西に並んでいて、 西から東に向かえばいいはずなんだけれど、あれ?北東のスキポール空港に向かってる?あれ?もしかして アムステルダムにも行くのかしら?ああ、アムステルダムには行かないで南をかするだけなのね・・・ あれ?今度は南東に向かってる?あれ?って感じ。つまりぐるーっと円を描いてユトレヒトに着く仕組み。 ずっとオランダに住んでいるだんなさえルートが分からないらしく・・・、結構複雑?な路線なのでした。

到着地点のNaarden-Bussumはオランダのいわゆるお金持ちが住む地域。駅からぶらぶら歩きはじめると、 それはそれは大きなお屋敷がずらーっと並んでます。クラシカルなシャンデリアなんかが居間に 下がっていて素敵な雰囲気です。いくつか本当に気に入った家もあってため息がでてしまう。たくさんの家には ピンクの八重咲き桜が植えてあって、満開で桜並木を歩く感じでなかなか良かった。

城壁に囲まれたナールデン
への入り口。


・・・にしても寒い!!しばらく歩いて城壁の町、ナールデンに到着。なかなか変わった町でお堀の形が星型みたいに なっているの(上空から見た場合。)昨日はイースターのクラシックコンサートが開かれるとかでものすごく 混んでましたけど、混んでなければ落ち着いたいい雰囲気なんでしょうね。

グルっと町を囲むお堀を歩き、ナールデンを後にしました。この先は・・・本当は美しい小さな湖の淵を歩いてい くルート・・・らしいのだが、工事中で湖を掘り返していて、ルートが・・・壊れている。 赤と白の目印が至るところにつけられていて、その目印を進んでいけばいいのだけど、ええ?あそこへ 行くのかい?というくらいに泥の中を歩かなければいけず、ぼーぜんとしながら歩く。ようやく車道にたどり ついたときは、二人ともボーゼンとしていたのかしらね?たまたま通りかかった警察の尋問を受けちゃったよ〜。 いや、相当あやしい二人組みだったのかもしれない(笑)。

この後、大きな湖Ijmeerに到着。これからはずっとこのIjmeerの湖沿いを歩いていくのだが・・・。風が北から 吹いてきて、飛ばされそうな勢い。それでも足を踏ん張って歩きましたがな。しばらくして次の町 Muiderbergに到着。ここには小さな砂浜があって皆、この寒いのに、ウィンドサーフィンを楽しんでるよーーー。 やっぱりオランダ人、す、すごすぎる!まあ、日本でも真冬でもサーフィン楽しんでいる人 たくさんいるけどね。私達は寒さに負けて(笑)、ここでコーヒータイム。

ずーっと続く堤防を歩く。


ふう〜。リフレッシュして、また出発!ずっと土手を歩くのだが・・・本当に吹き飛ばされそう。天気が良かったら それはそれは風光明媚な道なんだろうけど。右を向けば海のような湖、左を向けばずっと広がる ポルダー。今は羊ややぎに子供が生まれたばっかりで、よちよち歩きのやぎがあちこちにいる。やっぱりいい 風景かも。工事中の道を歩いているときは、なんか最悪なコース選んじゃったかもね、なんて 話していたけれど、この道でその考えを改めたのでした。

ロマンチックなマウデン城。


1時間弱で今日のハイライト、Muiden城が左手に見えた!!このときはそらは相当足に痛みを感じはじめていたけど、 再び元気を取り戻す。それにしても、平坦な道を歩いただけど、足が痛くなるとは・・・日頃の運動不足が・・・。 とほほ〜。無事Muiden城に到着。このお城はツアーのみで城内を案内していて、3時半のツアーに参加した。 なかなか、中世の雰囲気を感じる面白いお城でした。

素敵な城下町。


お城観光の後は、Muidenの町をぶらぶら散策・・・この町もヨットハーバーありの、いい雰囲気。なかなかいい とこだね、なんて話しながら不動産屋を覗き込んでびっくり。どれも5000万円くらいからで、一番高い もので1億円以上の高値!た、高すぎるんでないかい?!そんな高額お屋敷を覗きながら・・・バス停に到着。 今日のワンダレンは無事終了したのでした。



 ドールンを歩く (Utrechtse Heuvelrug - Huis Doorn)

今日の予定は、DOORNである。 ユトレヒトからアーネムへ向かう途中にはたくさんの森が広がり、豊かな風景が多いのだが、 今回はドールンという村で、ハイキング&お城見物を楽しもうと思っていたのだった。 ユトレヒトの駅まで向かい、朝食を購入。ホームで電車を待ちながらコーヒーを飲む。 電車は快速で一駅のDriebergen-Zeist。あっという間に到着である。駅を降りると、ユトレヒト からそんなに離れていないはずなのに、かなり郊外にきたような、、、そんな錯覚を起こさせる 静けさである。バス停に向かうと、ほどなくバスがやってきた。Doornまでは約20分の道のり。 大きなお屋敷が続き、ほんと、いったいどんな人が住むのかしらー?と思いつつ、車窓を楽しむ。


このDOORNは、ドイツの最後の皇帝、ウィルヘルムII世が住んだHuis・Doornがあることで 有名である。第一次世界大戦後、ドイツは共和国の道を歩むことになった(と思うのだが・・・) ため、皇帝制度が廃止された。その頃、ロシアではロシア革命によってニコライ皇帝 を始めとした王族が殺され、その影響を恐れたウィルヘルムII世は国を脱出することを決心 する。当時、57台もの貨車を連れ、オランダに脱出したというウィルヘルムII世。 話を聞くと豪華な気がするのだが、元々は皇帝。それが地位を追われて逃げるようにして、 国を去るのだから、時代の変化は時にとても残酷である。


Huis・Doornはこんなお城。


DOORNは、このHuis・Doorn以外にも、 大きな森が広がる地域で、たくさんのバケーション客が訪れるところでもあります。 この一面の森は、Utrechtse Heuvelrugと呼ばれる大きな森です。その一部、 Kaapse Bossenルートをぶらぶら散歩(ワンダレン)することにしました。 森の中は、まだまだ冬の景色で、緑というよりも茶色が主色です。しかし、そのお陰で(?)、 ワンダレンルートは、静かで人とすれ違うこともそうめったにありません。美しい森は、 綺麗に手入れされ、きちんと計画的に伐採されているようです。こういう美しい森を見ると、 私の心はいつも日本のあの荒れた山を思い出してしまいます。手入れをすればこんなに美しい ところなのに、ヘンな杉なんか植えて真っ暗にしちゃって・・・。政府も経済のためになることは ホイホイするのに環境については腰が重いというか・・・。無用な道路なんか作らないで、 こういう伐採作業にもうちょっと力を入れるべきだと思うんだがなあ・・・。あー、 話が暗くなってきました。ゴーバックゥ!


木々はまだまだ冬の様相ですが、鳥のさえずりは賑やかで、とろけるような美しい声が、 あちこちから聞こえてきます。枯葉を踏みしめながら歩く足取りも自然と軽やかに・・・♪ しばらく歩くと、一面が開け、砂場にでました。デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園にも こういった砂場はあるのだが、これは氷河時代からの名残。所々にはヒースが生えていて 夏には紫色の花が咲くのだそう。その先には、テラスとベランダがついたカフェが あった。どうやらワンちゃんに優しいカフェのようで、ベランダにはワンちゃん用の水が 用意されている。カフェの中にも何匹かのワンちゃんが、ご主人様(お客)の足元で のんびりくつろいでいる。上品なマダムが切り盛りしていて、なかなかいい感じ。 コーヒーを一杯いただこう!と、中に入り、結局、コーヒーとブルーベリーのパイを 堪能したのでした。オランダが豊かだなあ、と思うのは、どこにいっても素敵なカフェが あること。ま、どこにも美味しいしゃれたレストランがあるフランスの足元には及ばないのかも しれないけれど。


夏はさぞかし絵になる
カフェになるであろう


この森にはこれまたデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園と同じく、氷河時代からの地層の名残で 少し坂道があるのですが、小さな男の子が興奮気味に自転車で坂道を下っていました。 「nog keer doen(もう一回やるよ)!」といいながら、一生懸命自転車をもう一度坂の上まで 運んでいます。おいおい、そんなにすごい坂か?(←実際、日本なら坂とは呼べない斜度。) やっぱりオランダ人だなあー。単純だ。しかし、この少年にとっては生まれて初めての「坂」 なのかもしれない、とほほえましく思った。


さて、2時間ほどワンダレンを楽しみ、Huis・Doornへ向かった。またこの緑豊かな地に 夏に戻って来たいなあー、と思いつつ。。。 Huis・Doornについては、そらのおらんだ観光・
ドールンにて 詳しく説明してあります。良かったら見てくださいねー。






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