オランダ観光

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ゴッホの森


  デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園 (De Hoge Veluwe)

オランダのちょうど真ん中、おヘソといっても良い場所に位置する小さな国立公園。この名を知らしめているのは この公園内にあるクローラー・ミュラー美術館。ここのゴッホコレクションはアムステルダムのゴッホ 美術館に並ぶ大コレクションである。多くの観光客、特に遠くから来た日本人観光客はせっかくここまで 来てクローラー・ミュラー美術館だけ見て帰ってしまうようだが、もし時間があるのであればこの公園も 楽しんで欲しい。そう思えるほど素晴らしい環境が待っている。オランダの豊かさを体験できるすばらしい 公園である。



 デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園

この国立公園は完全にフェンスで覆われた公園で3箇所ある入り口からしか入場できません。 1箇所はEde方面から入る西のオッテロ(Otterlo)、2箇所目はAperldoorn方面から入る東のホエンダールー(Hoenderloo)、そしてもう一箇所は 南のスハーツベルヘン(Schaarsbergen)。多くの観光客は西のオッテロか東のホエンダールーから入ることになります。

公園内に広がる砂漠

この公園に入る際、公園の入り口にて入場料(一人5ユーロ。子供は半額。)を払います。乗用車持込の場合は、別途5ユーロ必要。バスで入る場合も、 この公園内で下車する場合は、バス内にて公園入場券を購入する必要があります。

天気が良く特段足の悪い人がいない場合(全員が自転車に乗れる場合)は、是非車を入り口外に置いて、 公園に入場されることをお勧めします。入場後、巨大な白い自転車の駐輪場が見えますが、ここに 置いてある自転車は全てタダで借りることができます。(カギが掛かっていないので自由に持ち出し可) オッテロからクローラー・ミュラー美術館まで15分弱。ホエンダールーからも20分弱です。 自転車専用道路は快適で、途中に案内板も出ているので迷うことはありません。家族で、カップルで、 楽しいちょっとしたサイクリングになること間違いナシです。

この公園はクローラー・ミュラー美術館のゴッホ・コレクションという世界に誇るすばらしい文化施設を 持っていますが、同時に素晴らしい自然環境も持っています。素晴らしい森林、保護されている砂漠、 そして広大に広がるヒース、と変化に飛んだ自然があり、どれもごみ一つない美しい環境が保たれています。 また、いくつかの区域ではヘラジカを始めとする動物保護のために一切人々は足を踏み入れては いけないようになっています。これら保護地域では、そっと中を覗けるような覗き穴が所々に 用意されており、中の様子を伺うことができます(とはいってもなかなかヘラジカにはご対面できませんが)。 多くの人はこの公園を無料自転車で回ります。全部回っても4-5時間ほど。坂道もあるわけでもなく、 小さな子から老人まで、普段自転車を漕げる人であれば、難なく回れます。ルートも綺麗に整備されていて、 途中で疲れてもゆっくり休むことができます。ただし、トイレと飲み物などが購入できる地域は ビジターセンターのみとなっているので、その点は要注意。

De Hoge Veluwe(デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園)
Apeldoornseweg 250, 7351 TA Hoenderloo
Tel: 0900-464 38 35 Fax: 0318 59 2248
Edeから、またはApeldoornから110番のバス。夏の間はアーネムからもバスが出ている(107番)。 開園時間は季節によって異なる。6月7月が8:00から22:00まで。5月と8月が21時まで。 11月から3月までは9時から17:30まで、といった感じで日の長さによる。ビジターセンターは 基本的に10時から17時まで。デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園の公式ウェブサイト



 クローラー・ミュラー美術館

ヘレナ・クローラー・ミュラー夫人によって集められた美術品(多くは絵画)を中心としたコレクションを 持つ美術館。有名なのは彼女のゴッホコレクション。豊かな企業家クローラー・ミュラー家に嫁いだ 彼女は恋にも似た思いで、ゴッホの絵にほれ込み、絵画を収集し始めます。自らゴッホの研究を重ね、 絵を探し当て、オークションで絵を購入し続けます。

屋外アート

そして、それらの絵を世界中の人々に鑑賞してもらえるよう、たくさんの外国人実業家が訪れる自宅に飾り、 またゴッホの特別展も開いています。 30年の恐慌ですっかり大金を失ってしまった彼女は、これらの絵が他方に流れるのを恐れ、 すべての美術品をある一点の条件をつけて国に寄贈しました。その条件とは、これらの美術品を飾る 大きな美術館を建てる、ということ。残念ながらこの彼女の条件は今だ実現していません。ゴッホコレクション コーナーでは彼女の生い立ちや彼女が望んだ美術館の設計図なども飾られているので注目。

屋外アート

また美術館にはこの有名なゴッホコレクションの他に、現代アートや印象派などの絵画、彫刻 などのコーナーもあります。彼女は若きオランダ人芸術家をサポートし、育てるために、多くの絵画を 購入しました。また、このクローラー・ミュラー美術館は現在は国立美術館となっており、国が 現代アートなどの購入し、展示を広げています。広大な庭には不思議な屋外モダンアートや彫刻アート が美しい緑の中に展示されており、イメージは箱根彫刻の森、といったところ。

クローラー・ミュラー美術館の公式サイト :
Kroller-Muller Museum(クローラー・ミュラー美術館)
Houtkampweg 6, PO Box 1, NL6730 AA Otterlo
Tel: +31-(0)318-591241 Fax: +31-(0)318-591515
入場料は5ユーロ。開館時間は通年10時から17時。庭園は16:30まで。月曜休館。



 セント・ユベルトスハウス

クローラー・ミュラー夫妻が別荘として使用したサマーハウスがこの公園内の北にあります。 美術館とビジターセンター以外これといった建物がないデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園において、 この大きなユベルトスハウスはかなり目立つ建物です。左右対照に建てられ、真ん中には高い塔が 建っています。この塔のてっぺんにはティールームがあるそうで、とても眺めが良さそうです。 目の前には大きな池が広がり、とっても美しい風景を醸し出しています。

ユベルトスハウスの全景

夏しか使用されないなんて・・・と、庶民の私からすると驚きの大きさ。さて、このユベルトス・ハウスは ガイド・ツアーでのみ内部(一部)を公開しています。ガイド・ツアーの受付(当日のチケット配布)は ビジターセンターで行っています。チケット配布は無くなり次第、終了するので、ツアーに参加したい 人はなるべく朝早くビジターセンターにいってチケットを貰う必要があります。

ガイドはオランダ語のみ。オランダ語が分からない人は最初に説明シート(英・仏・独)を借ります。 この別荘の名前の由来となっているセント・ユベルトスの一生を題材にした、玄関やダイニング・ルームは なかなかユニーク。当時(1914年-1920年)としては画期的なセントラル・ヒーティング・システム、 床のゴミ・塵自動掃除(壁に取り込み)機能も持っています。

St. Hubertus Hunting Lodge(セント・ユベルトス・ハンティング・ロッジ)
入場料無料(公園入園料のみ)。ガイドツアーは4月から10月は11:30-12:30、14:00-16:30の間、 30分ごと。11月から3月は平日のみ、14時と15時の2回。

(デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園に関する過去の「そらのひとりごと」は→豊かなオランダの旅 & 豊かなオランダの旅ー2をクリック。 また、「テーマ別至福の旅」でも旅行の様子を綴ってます。)



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