はじめに
イギリスが大好きです。海峡を渡れば「イギリス」に位置するオランダに住んでいますが、実際にはそれほど出かけていないかもしれません。
でも、家には10冊以上のガイドブック、たくさんの大型写真集があり、読み始めると止まらなくなってしまう私です。
以前は日本で洋書を買おう、と思っても、大都市の洋書コーナーを持つ本屋にいかなければいけませんでした。でも、今やアマゾンを通して
どんなところに住んでいても、洋書を気軽に買うことができる時代になりました。便利な時代になったものだ〜…、と思っておりましたが、
実際には、アマゾンの広告のページを見て、これを買おう!と決心できるものでしょうか?特に値段の高い洋書には、手が出ないのではないだろうか…?
それが私の感じるところです。
そ・こ・で。ここで、私の持っている英国ガイドブック(洋書)を比較して、ご案内してみることにしました。実際には、自分の手にとって
本を見てみるのが一番だと思います。でも、なかなか洋書コーナーに行けない人は、、、アマゾンで洋書ガイドブックを購入してみてください。
洋書ガイドブックの利点
まず、初めに。洋書ガイドブックはどんな人にお勧めか、ということです。私が
思うお勧めな人は、こんな人でしょうか。
☆ まずは英国が好きな人(当たり前ですね)。
☆ 英語が嫌いではない人(見ただけで拒絶反応を示す人には向きません…苦笑)。
☆ 旅行の楽しみは買い物とグルメだけ、だとは思わない人。
こんなところでしょうか。たとえば、旅行では買い物が何よりも楽しみ〜!と思っている方には
洋書はあまり向きません。「地球の歩き方」をはじめとする日本のガイドブック
のほうが数段優れています。また、ロンドンの情報は日本のガイドブックでも
かなりの部分がきちんとカバーされているので、わざわざ洋書を買う利点はないかもしれません。
また、これから英国に留学する、という人は、是非洋書ガイドブックを一冊持って行くと便利です。
(または現地で購入できますね…。)ガイドブックには、歴史や地形などの説明が英語で
書かれていて、これらの文章・単語は誰かと話をするとき、学校の授業で…役に立つはずです。
またせっかく留学するのですから、日本人ばかりの場所に行っても仕方がありません。英語のガイドブック
を参考に出かければ、日本人があまりいない場所にも出会えるはずです。
旅行ガイドブックのご紹介
英国全土のガイドブック
スコットランド、ウェールズを含む英国のガイドブックは、一冊は持っていると便利です。
この本のお値段、約5000円。た、高い…と思われるかもしれません。でも、きっと、配送されてきた本を見て、
びっくりなさることでしょう。こんなに分厚い本は見たことがない!!と。その厚さ、英語辞書に値します。
すべてカラーページのハードカバーで、もちろん旅行に持っていくことはできません。持ちあげるのも一苦労…といっても
過言ではないくらい重いのですから。旅行先の英国の本屋で買うのも不適切。これ一冊だけで、スーツケースの
かなりの部分が占拠されてしまいます。どこかの洋書屋さんで購入して、家に持って帰ろうにも、途中の電車で疲れてしまう
重さです。ともかく…配送してもらうのが一番の本です。
この本は、700ページすべてがカラーページで、すべてのナショナルトラスト、イングリッシュ・ヘリテージ、
ミュージアム、遺跡、歴史的建造物、自然公園…を紹介しています。たくさんの写真が載っていて、見ているだけで心躍る
楽しい本です。これらの写真を見て、気に行ったところを訪れるでもよし、訪れて気に行ったところを改めてこちらで
調べてみるもよし。とにかく英国好きの人には必見の本です。英国に駐在されたことがあり、英国が懐かしい…
そんな方は、この本を開ければ、住んでいたあの英国がよみがえります。私なんぞは1万円でもきっと買うと思います。
このリンクを貼った日の一冊のお値段は2300円です。や、安いですねえ。オランダでは1冊25ユーロくらいはします。
やはり£が下がった今がお買い得なのでしょうか…。
値段のことはさておき、このロンリープラネットは相当有名なガイドブックです。
しかし、この実物を見たことがない人が、アマゾンでいきなり購入すると、たぶん相当驚く、というか、ショックを受けると
思います。ペーパーバック、と書かれているだけあって、中身は「文字」「文字」「文字」…。写真なんてほとんど
ありゃしません。総ページ数1000ページ。それがほとんど文字なのですから、驚いて当然だと思います。
載っている情報ですが:
多くの町・田舎の有名邸宅・城・有名な庭etc.が網羅されています。その数は、日本の旅行ガイドブックとは比べられない多さで、これを見た後、
日本の旅行ガイドブックを見ると、あまりの数の少なさに「なんと物足りない…」と思ってしまうこと必至です。
そして、この本で「お勧め」として取り上げられている場所は、なるほど多くの人が納得する、外さない場所だと思います。
しかし、これだけ多くの町が載っていても、どこもかしこも網羅されているか、というと、それは
間違いで、あれ、ここらへんの情報はまったく載っていないなあ、、、という地域もあります。
一つ一つの町の情報はそれほど丁寧に書かれていませんが、観光案内所(TIC)、そして観光場所として外せない情報は太文字で書かれているので、
現地でさらに調べてみるのもいいです。有名な観光場所(教会やお城など…)は、丁寧に歴史やひとつひとつの見どころまで載っています。
大きな町は地図も載っていますが、小さな町の地図はありません。ショップ情報はまったく載っていません。
たいてい載っているのは、ホテル情報とレストラン情報です。ホテルは有名なホテルやお勧めB&Bだけでなく、
バジェット旅行する人、そしてバックパッカー向けのYHやキャンプ場情報も書かれています。
また、この本は、アクティブに旅行したい人向けのウォーキング・サイクリング情報が
丁寧に記載されています。この本だけを頼りに実際にウォーキングすることはできませんが、
ここで情報を得て、現地の観光案内所で地図を買うのも手だと思います。
どうやってこの場所に行くのか…という公共交通機関情報(一日何本くらいのバスがあるか…etc.)もきっちり載っているので、
自動車がない人でも旅行計画を立てられるのも魅力的です。
個人的には、このガイドブックが一番好きです。私自身、ウォーキング、サイクリングが好き、ということも
ありますが、自分の好きな場所を探し出すのに、この本のお勧め情報は欠かせないのです。
うちの主人が好きなガイドブックシリーズで、うちには多数国のガイドブックがあります。
このシリーズは、ここ最近出てきたと思うのですが、とても人気シリーズのようで、新しいバージョンや新しい地方・国の本がじゃんじゃん発売されています。
最近、私の住んでいるオランダの「南オランダ州」という本当に狭い範囲を扱う本が発売され、こんなに狭い地域なのにこんなに見どころがあるのか!!と
びっくりしたくらいです。とても売れているようで、本屋で山積みされています。この感覚は…愛知県民が愛知のガイドブックを喜んで買っていく…といった
感覚でしょうか…笑。
話は逸れましたが…。
このガイドブックの特徴はオールカラー、紙もとても上質で、見ていてとても美しい、ということです。
ガイドブックというよりは、写真集のようで、英語が読めなくても、英国の雰囲気が楽しめます。
Street-by-Streetでは、手書きの家並みが描かれた地図になっていて、そのページを見ているだけで
すでにそこを訪れた気分になりますし、有名なミュージアムも内部が事細かに書かれています。
有名なお城や教会は美しい手書きで全貌が明らかにされていますし、最初の英国の歴史・自然など
英国を紹介するページでは、多数の写真と絵が紹介されています。
紹介されている町・城・邸宅の数も上記のロンリープラネットと比べてもそれほど差はなく、たくさんの場所がカバーされています。
ただ、私がこの本で不満なのは、各街のホテル情報、レストラン情報がない、ということと、公共交通機関情報がまったくない、ということ
でしょうか。車を使って回る人には問題ないかもしれませんが(でも、地図がないので、いずれにせよ別途地図は買わなければならないと思いますが…)、
公共交通機関を使って旅行する私には、この本だけを参考にして、旅行ルートを作る、ということはほぼ不可能です。
…というわけで、この本は、写真や絵を見て行きたいところを決める、実際に持って行って実物と比べてみる、、、ということに
使用するのが良い、ということになるでしょうか(ただし、全頁カラー・高級紙なので、軽い本ではない、ということも問題になるかもしれません…)。
本の最後に、各地のホテル情報・レストラン情報が多数載っているので、泊まる町が決まっているのであれば、参考になります。
来年も新バージョンが出るようなので、そちらに興味がある方はこちら → Great Britain (DK Eyewitness Travel Guide) 2010年度版
|
ロンドンのガイドブック
ロンドンのガイドブックは、地球の歩き方「ロンドン」で
十分だと思いますが、洋書ロンドン・ガイドブックにはまた別の良さもありますので、紹介しておきます。
私の好きな一冊で、ロンドンに行った時、これを見てプランを立て、これを持って旅行に行きました。
利点は…ポケットサイズの小さな本で軽い、そしてお値段も手ごろ(1000円強)、ということ。
そして、とにかくメジャーなところを全部回りたい!と思っている私にとって、見どころをすべて
ランク別で示してくれているので、どこへ行くかを決めやすい、という点です。
このTOP10も様々なものがあり、
☆「とにかくロンドンのベスト10」…(その1位は大英博物館。)
それをさらに狭めて
☆「大英博物館のトップ10展示物」
☆「トップ10博物館」…(その1位は大英博物館。上と重なって当たり前ですが…)
☆「トップ10教会」…(1位はウェストミンスター)
☆「トップ10アートギャラリー」…(1位はナショナルギャラリー)
☆「トップ10パブ」…The Lamb and Flag
てな具合に続き、さらに地区別に
☆「○○地区トップ10見どころ」
☆「○○地区トップ10食べる・飲む」
☆「○○トップ10ショッピング」
というように、とにかくランク別が延々と続きます。
小さい本ですが、200ページ弱あり、情報量はかなりのものです。数日間という限られた時間で
ロンドンの見どころを見たい!と思っている人にお勧めできる本です。
こちらも私が大好きな本で、ロンドン好きの人には「是非に」とお勧めしたいです。
上記にも書きましたが、このガイドブックシリーズの特徴は全頁カラー(上質な紙で)、そして写真と美しい手書きの地図や
手書きの有名建物が満載で、とにかく見ているだけでも、ロンドンに行った気分になれるのです。
もうガイドブックの域を超えて、写真集という感じです。
ここに日本のガイドブックがないので、両方を比べる、ということができないのですが、紹介されている内容は
絶対にこちらのほうが上で、地域別に有名な見どころはもちろん、魅力的なストリートやお勧めパブまで
きちんと「歴史」etc.の説明があって、この説明を読んでいると、どんな小さなストリートさえも逃したくなくなってしまいます。
ロンドン初めて、の人は、日本のガイドブックで十分ですけれど、ロンドンに住んでいる方、ロンドンが大好きな人、には
お勧めです。
お薦めのコンテンツ
Copyright (C) そらのおらんだ通信 All Rights Reserved.
|