ヨーロッパ紀行 - ベルギー・アントワープ

オランダ近隣国、ベルギー・アントワープの日帰り旅行の模様をお届けします。
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 ベルギー - アントワープ日帰り旅行(2004年12月)

 2010年アントワープ・クリスマスマーケットの様子はこちらから → アントワープ・クリスマスマーケット2010(ブログ)


 Christmas Market & Chocolate Shopping

さて、昨日はアントワープに行ってきました。私の住んでいる ところからはかなーり近いのに、今だに降り立ったことがない 街だったのですが、ついに、ついに、行ってきました。 クリスマスマーケットを見るために、という目的だったんだけど クリスマスマーケットはイマイチ大したことがなく、結局は 観光旅行&チョコレートショッピング、といったところでしょうか。

ライトアップしたフローテマルクト


ロッテルダムから電車に乗り込むと、座る席を探すのが難しいほど 混み混み。たくさんのオランダ人がアントワープに、ブリュッセルに、 とクリスマスマーケットを楽しむために乗り込んでいるんでしょうね。 アントワープ中央駅で下車し、いざ旧市街へ。駅ではさっそく 日本の学生さんらしき人たちがしゃべっているのを見かけ、さっすがー、 日本の観光客が多い街だなあ〜、と実感する。ロッテルダムでは ビジネスマンは見かけても、観光客らしき人はあんまりいない もので。。。(苦笑)。ベルギー観光局もあれほど宣伝している のですから、当然といえば、当然でしょう。ハイ。

今回はチョコレートを買うにあたり、下調べまでする熱の入れよう。 いっつもベルギーに来ると、多々あるチョコレート屋さんを見かけ どれがいいのだ〜?と迷ってしまい、最後は適当なお店で購入する パターンなのだが、今回はそうは行くまい(?)とインターネット で情報を探したのだった。日本で有名なのはなんといっても、 ピエールマルコリーニなのだが、インターネットサイトによると どうやらアントワープのチョコレートとして有名なのはDel Rey (デル・レイ=今年の10月に銀座に出店)、そしてHans Burie (日本未出店)というお店らしい。いや、そのインターネットサイト も、別に「決定版!これがチョコレートショップベスト」とか そういうサイトではないので、何を根拠にそう言ってるのかは 分からないんだけどねー(苦笑)。

というわけで…やはり日本で有名なのではずすわけにはいかない ピエールマルコリーニと合わせて3店の名前と住所を書き写し、 ベルギーに出かけたのであった。ほんと、でも、調べていって 良かったよ。アントワープの街も他の街に漏れずたっくさんの チョコレート屋さんが溢れていて、きっと調べていかなかったら 何がなんだか分からず適当に買ってしまったことであろう。



クリスマスだからだろうか?駅から歩き始めるとすぐ目の前に 大きな観覧車が回っているのを見かけ、今やクリスマスはどこも 観覧車がマストなんだろうか?と思う。思うに去年まで、 アントワープのクリスマスマーケットはたったの3日間かなんか だった気がする。ブリュッセルでも近年規模を拡大したところ、 成功を収めたため、去年初めて観覧車を導入したというような 話を聞いたような気がしたが。しかし、ベルギーのクリスマス マーケットは近年に発展したため、やはり本場ドイツのマーケット に比べると劣るのかもしれない。最初の年、ケルンに行ったとき それはそれは、興奮したっけ。お金もたくさん使っちゃったし。 やっぱ、来年はドイツかな。

デル・レイのお店とチョコ


さて、まず最初に見つけたお店はDel Reyであった。たまたまた 通り名を見たらそのお店がある通り名だったので、ちょっと歩いて みたら見つかった。ショーウィンドーのチョコレートを見て、 うわっとなった。最近お腹の調子が悪かったせいか、お腹がすく こともあまりなかったのだが、視覚からお腹にビビッと「食べたい」 という命令が下った、とでもいうような(笑)。中に入るとすごい 人でチョコレートウィンドーを覗き込むことはできなかった。。。 まだ着いたばかりなので、ここで今買うか、どうしよう?と迷って しまい結局買いそびれてしまった。後で戻ってくればいいや、 と思ったのだが、旧市街からは意外と遠く、閉店時間までに 戻ってこれなくなってしまったのである。欲しいと思ったら、 その場ですぐ買ったほうがいい、昨日学んだことである。



デル・レイを後にし、旧市街へと向かいました。道のりは大きな ショッピング街、といった感じ。 オランダにもあるチェーンストアが多く、やっぱりアントワープは オランダの影響をかなり受けているのだなあ〜、と思う。オランダが 縁遠かった南のアルデンヌなんかとは大違い。しかも、今日はたくさんの オランダ人が押し寄せているらしく、だんな曰く、あちこちから オランダ人のオランダ語が聞こえてくるよー、ということであった。

私なんぞはオランダ語初心者なので、イマイチベルギー人のオランダ語 とオランダ人のオランダ語の区別が付きにくいのだが(人にもよるが) はっきり、耳につくようなうるさいオランダ語をしゃべるのがオランダ人、 ということらしい(笑)。なるほど、初心者の私でもベルギー人の オランダ語はちょっぴし、フランス語の影響を受けて、ごもごも〜と 篭ったようなしゃべり方をするような気がする。

次に行ったところはピエールマルコリーニのお店であった。 こちらも一応下見、という形で。こちらのお店は先ほどのデル・レイと 比べ、こじんまりとしている、というのか、普通っぽい、というのか。 外に飾ってあったケーキ類もモダンな形のものが多かったが、 美味しそうである。家がもっと近かったらケーキを買って帰りたい、 と思うようなものがずらーっと並んでいる。うーむ。。。これもなかなか。 (要するにチョコレート好きにとって、甲乙なんて付けられっこないの であーる。)

中に入って「購入しますか?」といわれたので、 「見てるだけ」と答えた。ちなみにこのとき、ずらーっと並んでいたケーキ は夕方になってもう一度戻ってきたときにはほとんど売り切れてなくなって いた。ケーキを購入したい人は早めにいくべし???

アントワープ大聖堂


リストアップしていったお店のうち2つを見つけたので、気持ちがすっかり 落ち着き(どういうこっちゃ?)、観光することにした。最初に目指すは なんといってもアントワープの象徴、アントワープ大聖堂である。 日本から来る旅行者のほとんどこの大聖堂にくるのではないであろうか? そう、あの「フランダースの犬」のお陰でね。この私だって、あの最後の 感動的なシーンは覚えている。いつか来て見たい場所だった。 中に入って2ユーロを払い、先へ進む。オランダの教会と大違いなところ は、中の装飾がとっても豊かである、ということであろうか。さすが、 カトリック教会である。たくさん飾られた絵、天井、装飾…すべてが 豪華でうっとりとするようである。

ネロとパトラッシュが最後に 見たルーベンスの絵はもちろん、ステンドグラスや装飾までじっくり 眺めました。正面左においてあった聖母子像がなんともいえずいいなあ、 と思いました。私が中高時代に通ったカトリックスクールの入り口には マリア像があって、なんだかそのマリアを思い出したのです。オランダ は新興宗教(プロテスタント)中心の国なので、めったにマリア像には 出会えないのですが(南の地方は比較的多いですが)、ここアントワープ のこの聖母子像を見る限り、カトリックも悪くないな〜、なんて単純に 考えてしまう私です。

中をじゃじゃーんと公開(?)


外に出て、フローテマルクトに向かいました。フローテマルクトには ベルギーらしいギルドの家々が連なり、豪華な雰囲気が溢れています。 が、しかし、、、クリスマスマーケット開催期間中の今は、ここに スケートリンクが登場し、サルサ音楽やらディスコミュージックがガンガン 流れて、新旧の文化が流れている?という感じでしたが。。。 どうやらここのマルクトのクリスマスマーケットは飲食中心のようだった ので、写真だけぱぱぱっと取ってカフェに行くことにした。この日は とっても寒く、立ち食いよりも座って暖を取りたい…てな気分なもので。

マルクトより教会方面を望む


教会の前のカフェに入り、外を眺めていると、突然雨が降ってきた。 そう、今日は曇ったり晴れたり雨が降ったり…のめまぐるしい天気。 雨が止むまで待って、体が温まったところで再び外に出る。そのまま クリスマスマーケットを見ることにしたのだが、ちょっと期待はずれの 少ない出店数であっという間に全部見終わってしまった。買いたい!と 思えるようなものもあんまりなくて、うーむ。このまま、夜まで ショッピングに時間を費やすのはかなり難しいぞ…という感じ。

でも、大丈夫。今日はちゃーんとガイドブックも持ってきてるし。 なんとなく行きたいところも目星を付けてきたのだ。 行き先はMuseum Plantin-Moretus。ここは旧市街の中に位置し、マルクトからも 近くてさっと行くには便利なところなのである。

だんなが地図を 確認し歩き始めるが、私にはそれが合っているのかさっぱり分からない。 私が女だから地図が読めない、とか、そういうものではないと思う。 ヨーロッパの街はとかくくねくねしていて、通り名も複雑で単に 慣れてないんだと思う。だって。くねーっと曲がっていても 何故か同じ通り名のこともあれば、一通り道を横切っただけで通り名 が変わってしまうこともあり、いっつも「な、なんでやねん! わっからんなー」と頭を悩ますことになるからだ。やっぱ、まっすぐ 東西南北。日本人は平城京の頃からまっすぐな都に慣れ、それが 先祖代々に引き継がれているのであろう(ってこじつけ、かなあ?)



というわけで、どこをどう歩いたのか、くねくねくね、と歩いたら ミュージーアムの前に到着した。なんだか外まで行列で大人気? かと思いきや、その時、ちょうど大きな団体さんが到着したらしく 皆フランス語をぺらぺらぺーらと話している。

中に入って、お金を 払い荷物を預け、第一の部屋に入る。ちなみにこのミュージアムは いったいどんなミュージアムなのか?と申しますと、16-17世紀の 印刷屋さん、です。この頃の本、といえば、たいがい聖書、または 宗教に関わる本なんだけど、大体がラテン語やヘブライ語で書かれた ものなのよねー。この辺りじゃこの時期でも神聖なもの、高尚なものに 関してはラテン語を使う、という文化だったんだね。はるか昔の 9-10世紀には独自の文化が栄え清少納言や紫式部などの女性作家 さんが本を書いてしまった日本ってすごいんだなー、と改めて思う。 日本語はすごいよ。日本文化もね。大事にしなくっちゃ。

と話がちょっと逸れてしまいましたが…(ホホホ)、そんなわけで ラテン語やヘブライ語で書かれた本を眺める時間となりました。 この頃の本って、高尚な聖職者なんかがそっと袖や懐に本を忍ばせて いたのかしらね。すっごーく小さいミニブック。そこに小さな文字 で印刷されているから、大変だったと思うよ。印刷するの。 銅版画印刷もあるけれど、文字は一本一本アルファベットを組み合わせて 印刷されていたらしく、たった一ページを印刷するのさえ、大変な 作業だなあー、とえらく感心してしまった。

ミュージーアムのとある部屋


このミュージアムは34部屋の展示室に分かれていて、居間やベッド ルームのような住居の部屋もあれば、印刷室、編集室なんかもあって 面白い。私が一番興味を持ったのは地図の部屋、かな。地球儀も 置いてあって、日本を眺めたらまだ一部線が細くなっていて土地が 確定されてなかった。その細い線もまったく当てにならない形で 全然日本らしくない形。一方、ヨーロッパやアフリカは緻密に 書かれていて、ああ、日本って、ほんと極東のワケの分からん国 だったんだわ…と心から思った。ちなみに線が細くって土地が全然 確定されていなかったのは日本と北アメリカの西海岸。あとは オーストラリアかなあ。ここから遠き国、日本。その日本人が 今や短期間の旅行でベルギーを歩き周って世界中を飛び回って。 すごいことだなあ、となんだかやたら感心してしまう。 そして今日もたくさんの日本人が世界中を飛び回っているのだ。

昼間のマルクト


ミュージアムを後にし、さて、メインイベントのチョコレート買い である(???)。そこからすーっと歩けば、マルコリーニに 近いということが分かった私は、俄然元気が出てくる。 と、ところが。歩いていくと、なんだか雰囲気がいいちょっとした 広場に出て、、、目の前に見つけてしまったのだ。第三のチョコレート ショップを…。Burieという看板を見つけた私は、あ、この名前、 確か調べたわ、と思ってがさごそとメモった紙を取り出す。

やっぱり。アントワープで有名なショコラティエ、Hans Burie のお店なのである(日本には未出店)。一応、これも有名なお店 らしいから中を確認しなくっちゃね、と中に入ってチョコレートを 眺める。これが。なかなか良さそうなチョコレートが並んでいるでは ないか。どうしよう。250グラムで11.50ユーロはマルコリーニの それより安く(13.50ユーロ)、しかも形が私好み、ということに なれば…買ってみるっきゃないじゃないの〜。というわけで、 予定外のチョコ購入となった。でも、お店にバッタリ出くわした、 ということはHansさんが呼んでいたのかもしれないし〜。。。 と勝手に判断する(笑)。

そこから裏を回るとピエールマルコリーニのお店に到着である。 途中、日本人と思わしき3人の女性を見かけたが、3人が3人とも めちゃ大きいマルコリーニの紙袋を持っていた。あの紙袋の中に いったいどれだけのチョコレートが入っているんだろう…。 さて、マルコリーニに着くと、朝にはたくさん並んでいた入り口の ケーキ類はほとんどなくなっていた。中も結構混んでいる。 中に入って、もう一度チョコレートと袋を確認すると、150グラム でも購入可のようであったので、150グラムだけ買うことにした。 150グラムで8.5ユーロ。考えてみると結構高いお値段である。 とりあえずどうするか決めかねて、シャンパン入りのトリュフを 購入した。今考えると、4種類のトリュフを詰めてもらえば良かった なあ、とちょっと後悔なんだけど。だって、やっぱり色んな種類 の味を楽しみたいものねえ。



家に帰って、少しずつこの購入したチョコレートを食べているが、 Burieはかなり濃厚で美味しかった。マルコリーニのシャンパン トリュフもお酒がすっごく聞いていて、大人の味、という感じである。 毎日食べているけど、いつかなくなってしまうなー。困ったぞ。 そ、そうだ。パリもチョコが有名ならしい。どこにあるか、 調べておく必要がありそうだ。

さて、その後は、少しだけクリスマスマーケットを見て、夕飯を 駅の近くでとって、、、アントワープを後にすることにした。 レストランではブイヤベースを食べたのだが…だんなはこのメニュー 知らない、ということだった。そうか。日本ではけっこう知られて いるけど、オランダでは全然知られてないんだ。ベルギーとオランダ もすっごく近いけど…食やその他の文化はやっぱ、違うのだなあ、 と実感。



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