ヨーロッパ紀行 - ドイツ・ベルリンへの旅 2009

ドイツの首都ベルリン旅行記をお届けします。
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 ドイツ・ベルリン滞在1週間 2009

今日はベルリンの有名どころを回ります。

 Day 3

今朝は7時半頃目が覚めました。りすちゃんは珍しく最後まで寝ていて、、、キャンプ用の簡易ベビーベッドでも気持ちよく寝られるようです。 私は、部屋が涼しいせいか?なんとなく風邪気味…で、朝食の後、念のため早目のパブロンを飲みました(結局すぐよくなったのでパブロンが 効いたみたいです。)

さて。今日はベルリンの有名どころを回る予定です。まずはブランデンブルグ門でしょ、と、Sバーンでウンター・デン・リンデンへ。 私たちのアパートからは一本なので、楽ちんです。ちなみに…この駅、数日後には「ブランデンブルグ門」駅に変更になりました。

地下鉄を上がると、、、ありました。ありました。いきなり、ででーんと目の前に「ブランデンブルグ門」が!!! 地下鉄を上がると目の前に、、、ていう感覚は、パリの凱旋門に似てますかねえ。ちなみに地下鉄を上がると、目の前に マイケルジャクソンが赤ちゃんを吊り下げて有名になった豪華5つ星ホテル「ホテル・アドロン」もありました。 ここで赤ちゃんをぶら下げたら、、、確かにものすごく目立つし、すごいことになりそう…。

観光客で溢れるブランデンブルグ門


この広場はもともと東ドイツの壁地域だったのでしょうが、今は四方すべてがとてもきれいなビルに囲まれていて、 当時の面影は何も残っていません。かつての「敵」であったアメリカ大使館が門のすぐ脇に立っているくらい ですから、時代も変わったものです。

門のとなりのアメリカ大使館


広場の真ん中では、アメリカとかつてのソビエトの旗を持つパフォーマーがいて、 お金をもらって観光客とワイワイと写真を撮っていました。平和そのもの…。

君も一緒に写真を撮らないかい?


門からウンター・デン・リンデン通りを臨む


ブランデンブルグ門を堪能した後は、国会議事堂へ。門をくぐってかつての西ベルリン側へ。 かつてのベルリンの壁が立っていた位置には、石でマーキングがしてありました…。…でも。 かつての「壁」を見たことがない人にとって、そこに大きな壁が立っていたとは、、、 写真で見たそのシーンでしか想像できません。

かつての西ベルリンからブランデンブルグ門を臨む




公園を抜けるとそこはすぐ国会議事堂。いつも行列ができていて、見学するのは大変…という 話を聞いていたのですが、やはり…!ものすごい行列です。

長い長い行列、、、。


どうするー。すごい行列だね…。並ぶか?並ばないか?と、だんなと相談をしつつ、結局並ぶことに。 今日を逃すといつ行けるか分からないですしね…。

しかし!並んですぐに女性がやってきて、中の見学ですか?小さい子と一緒の場合は、別口から 登れますよ!とのご案内が…。キャイーーーン♪子連れもたまには良いことがあります。 右手にある入り口に行くと、すぐに中に入れました。エレベータはなかなか来ず、エレベータの前で けっこう待っていましたが、あの行列のことを考えれば…雲泥の差。とりあえず並んでみて良かった!

有名なガラス張りドーム


上階に到着すると有名なガラス張りの屋上ドームです。丸いガラス張りの屋根に沿って クルクルとらせん状のスロープがあって、ドームの頂上まで登れるのですが、小さい子って階段とか スロープとか、、、上ることが大好きなのね。りすちゃんも、入ってすぐにスロープを 登り始めてしまいました…汗。

スロープの上層部から下を見る


上は暑い熱気でムンムンだし、特にやることもないのですぐまたスロープを伝って下へ。 下では、この国会議事堂の過去の写真集などがあって面白かったです…とはいえ、子供連れですので、 あまり熱心には見られませんでしたが…。かつてここでマイケル・ジャクソンのコンサートも行われたんだーーetc. なぜか先日亡くなったマイケルにご執心の私(&りすちゃん)。

元気に走り回るりすちゃん


一通り周りの景色を見た後、下へ。登ってくる人、降りてくる人、とにかく混んでいる国会議事堂でした。 外に出てから、だんなが川沿いの(昔の東西の)ボーダー地帯を見たい、というので、国会議事堂の周りをくるくる と見学。かつてはボーダー地帯だった、というところには、モダンな建物が建っていて、かつての様子を 想像することができません。昔、ここに来たことがあるだんなもその変化に驚いていました。

かつての東西のボーダー、シュプレー川


国会議事堂からまたブランデンブルグ門方面へ。途中、壁超えをしようとして亡くなった人たちの十字架があり、 観光客でごった返していました。

20年経っても壁はやはりベルリンの象徴


ブランデンブルグ門をさらに下ると、2005年に完成したホロコースト記念碑(Holocaust-Denkmal)があります。 広大な敷地にたくさんの灰色の石がただ黙々と並んでいるというその記念碑。りすちゃんとだんなが先にいってしまい、 私が後を追いかけたのですが、一瞬姿を見かけたりすちゃんはそのまま消えてしまい、私は完全に一人になってしまいました。 道が上がったり下がったり、石が高くなったり低くなったり…。 犠牲者の名前が彫られているわけでもなく、 「何か」を想像するのは難しい、と思いながら、一人歩いていました。 石が周りのすべての音を消し去り、石の隙間から日差しが射す中、黙々と歩いていました。

静かな空間に差し込む光


また道路のほうに戻ると、りすちゃんとだんなが待っていたので、ホロコースト記念碑を後にしました。 若者たちがポーズを取って写真を撮っていたりして…こういう風にここが使われることが、いいことなのか 悪いことなのか…私には何とも複雑な気分でした。

ホロコースト記念碑




またブランデンブルグ門をくぐり、今度はウンター・デン・リンデン通りを進むことにしました。 どこもかしこも89年以降に建てられた綺麗で大きな建物が列をなし、華やかな通りになっています。 暑いのでどこかでお昼ご飯でも、、、と思うのですが、なかなか「これ」というカフェ(要するに 安くて…ってこと?苦笑)がなく、ずるずると歩いて行きました。結局通りを曲がって、 ギャラリーラファイエット百貨店の付近にあるなんてことないカフェ・アインシュタインに入りました。これって スタバみたいなチェーン店なのかな。あちこちにありました。なんてことなかったけど…でも、 お兄さんが計算方法を間違えたみたいで3人で10ユーロほど。後で、はたと考えて、、、得しちゃった〜♪と 喜びました。へへへ。

その後、近辺で大好きなアウトドアショップ、Jack Wolfskinのお店を見つけたので、欲しかった自分の リュックサックをひとつ購入しました。買ったときはあんまり気に入らなかったのですが、ディスカウントだったので 買ったという感じ…。でも、使うにつれて、手放せなくなりました(笑)。ロッテルダムにもこのお店が あるといいんだけどな…。

その後、ジャンダルメンマルクト広場へ。ここは、この辺りで一番美しいマルクトなのだとか…(by ガイドブック)。

ジャンダルメンマルクト広場


ここにはちょっと心惹かれるカフェがいくつもあって…あ〜ここでお昼にしても良かったな、て感じ。音楽がどこからか流れてきたり、 観光客がのんびり階段に座っていたり…かなりのんびりモード。

新しい建物?にしては趣あり


このままのんびり…とも思いましたが、今日の予定はドイツ歴史博物館へ行くこと。最低でも3時には入らなければ、、、 いつも時間がかかる私たちには博物館内の展示を見終えるハズがありません。「早く行かないと…」とだんなを急かすと、 彼は、せっかく来ているのに…これも見れない、あれも見れない、、、とかなり不満そうでした(汗)。 かなり険悪なムード漂う…。あちゃ。

歴史博物館へいく途中で、ヒトラーの秘密部屋?が地下にあるの???…もささっと通り過ぎる。だんなはさらに不満が募ったらしい(相当見たかったらしい)。あちゃ。

ドイツ歴史博物館


そんなこんなで二人は最悪…でしたが、なんとか歴史博物館に3時頃到着し、内部へ。今日は暑いので、やはり博物館見学に限ります(苦笑)。 一人5ユーロ。りすちゃんはタダ(そうだと思いましたが…)。

壁崩壊から20年が経つ今年、歴史博物館では特別展で1989年の写真を公開中で、まずはその特別展を見にいきました。 実際には壁崩壊の写真以外にも、東ベルリンの写真がたくさんあって、そういや…私は東ベルリンの写真なんて見たこともなかったな、、、と 思いつつ、一枚一枚写真を眺めました。1989年って最近のことのようだけれども、この頃はまだインターネットもなかったから、 世の中はまだまだ広く無限大で、東欧の様子なんてどうやっても知ることができませんでした。もし、今も東ドイツ、西ドイツの状態が 続いていたとしたら、どういう風になっていたんだろう…?

東ベルリンの写真は、たしかに家とか汚いし、いったいここはどこよ?って感じだったけど、実はアメリカの象徴とも言える、ブルース・スプリングスティーンの コンサートが開催されていた、とか知らなかった写真があって…へぇ、という感じ。ということは、人々はどこからかスプリングスティーンの音楽を手に入れていたワケね。 面白いなあ。そういえば、昔、カナダに行った時に、ドイツ人の50代くらいのカップルに会いました。彼らは、「私たちは、カナダに来るのが長年の夢だったんだ。 その、私たちは東ドイツの出身でね…」と言っていたのを思い出します。確かに…カナダの写真を見たら、憧れるよなあ。でも、そういう写真をどうにか手に入れることが 実はできたってコトなのね?

壁崩壊の多数の写真は…昔見たテレビを思い起こさせました。あの時のことは、私にとっては今も一番の(うれしい)衝撃ニュースです。

メンデルスゾーンのピアノ、だったかな?


ドイツ博物館の常設展示は…これがかなり広く多大にわたる展示で、はじめはのんびり見ていたのですが、最後は、こりゃ絶対に間に合わない!!てな感じに 大急ぎ〜…になってしまいました。

とにかくここに来れば…ドイツの歴史がすべて分かる。そんな風に思えるほど、テーマ別・時代別に多数の展示品が飾られています。ドイツにとっては、、、 あまり見せたくないであろうナチ時代の展示も、目を逸らすことなくキチンと展示してあって…日本も見習うべき点が多いのではないか、と思いました。 やはり過去を知ってこそ、本当の未来の平和を築くことができるのではないのか、これらの展示を見て私はそんな風に思ったのです。

最後の授業で有名なシーン




やはりドイツは、1871年のドイツ統一以降の歴史が…面白いですね。戦争、戦争、戦争…と決して平穏な時代ではなかったのだけれども、こうやって 展示を見ると、まさに激動の時代…という感じで、見るほうも力が入ります。

ビスマルクのドイツ統一


閉館時間のお知らせがキンコンカーンとなって、あわてて外に出ました。やっぱり時間が足りませんでした。それにしても…やはり博物館見学は 疲れます。外に出ると、モア〜と熱気が漂って、暑い!!ゲンナリと疲れを感じました。

しかし、だんながこのままアレキサンダー広場まで行きたい、というので、そのまま橋を渡って、博物館(ミュージアム)島へ。 いずれにせよ、この辺りに最寄りの地下鉄駅もなかったし…。とにかく…私はかなりトーンダウンしていました。 橋を渡ると、人々がいっぱい座っていて、ナンダナンダ、と思うと、そこはベルリン大聖堂。とても立派な建物でした。 トーンがダウンしていなかったら、中も見たかった…。(たぶんだんなは相当見たかったであろう…。まだ険悪なムードか?)

ベルリン大聖堂とテレビ塔


ベルリン大聖堂の前の広場で、りすちゃんはうれしそうに走り回り、私は座って一休み。しばらくした後、再び歩き出しました。 川を渡ると「DDR」なる文字が。どうやら最近できた「DDR MUSEUM(ドイツ民主共和国博物館)」なるものらしい。 ここ数日のベルリン見学で「DDR」に興味を持った私は、ちょっと見てみたい…という気分で一杯になりました。 が、結局、最終日まで見るチャンスはなく…次回に持ち越しです(涙)。

その後、アレキサンダー広場が近づくにつれて…なんかこの建物…東ドイツっぽい?!ていう建物が出てきました。 ウンター・デン・リンデン通りまでは、再開発が続いていましたが、さすがにこの辺になるとまだまだ東ドイツの建物が 残っているようです。こうやって見ると、、、何かが違います。今、こういう建物がブームになって新たなベルリン物語を 作っているだなぁ、、、なんて思いつつ。

ようやくアレキサンダー広場へ。疲れでゲンナリしている私と、疲れが最高潮に達して愚図りだしたりすちゃん。 さて帰ろう、帰ろう、とだんなを催促しようとすると、だんなは「まだ見たいものがある」…。ついにだんなは 不満が爆発…したらしい…(苦笑)。「それならば、、、あなたは見たいものを見て。私はこの泣いているりすちゃんを連れて、先に帰るから。 思う存分どうぞ。」とついに分裂し、私たちは先に地下鉄に向かいました。結局、地下鉄はすぐには来ず、座って待っていると、 だんながやってきたので、一緒に帰ったのですが(苦笑)。だんなが見たかったのは、これ(↓)でした。あ、見たことある!!っていう 有名なモノですな。東ドイツ時代の時計だそうです。

東ドイツ時代の時計


近くのスーパーで、ソーセージを買ってアパートへ。ソーセージはりすちゃんの大好物ということもあって、今日はたくさん食べていたのが うれしかったです。ようやく10時過ぎ、静かな時間がやってきました。とにかく、、、歩いた、疲れた、いっぱい見た。そんな一日でした。

 ドイツ・ベルリン滞在1週間 2009 4日目へ続く



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