ヨーロッパ紀行 - 英国(イギリス)デボンシャーへの旅 2007

イギリス・南西部のデボン州への旅行記をお届けします。
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 英国・クリームティーを楽しむ旅 2007夏

今日は、午前中バックファストアービーを訪れ、午後はサウス・デボンの小さな村ストーク・フレミングまで移動します。

 Day 5

今日はまたまたかなり忙しい日程です。まずはダートムーアの中にあるバックファスト・アービーという今も修道士の方たちが実際に 住んでいる修道院を訪れ、その後プリマスからサウス・デボンのストーク・フレミングという村までバスで移動する予定なのです。 距離的には大したことないかもしれませんが、公共機関を使って移動するとなると、大きな荷物をホテルに取りに行って、、、 それを持って移動しなければならないので、大忙しなのです。



8時50分のバスに乗ることにしたので、これまた朝は早かったのですが、前日に朝食を早く準備するように頼み忘れてしまったので、 キッチンが開くまで待ち、その後大忙しで朝食を食べることになりました(それでも、イングリッシュ・ブレックファストを頼み、 全部平らげましたが)。8時半ごろ慌てて、バス・ディーポに向かいましたが、この日初めて訪れたので四苦八苦。ほとんどを駆け抜けるように 「あっちだ、こっちだ」と走り、無事5分前にバス・ディーポに到着。バスに乗り込むことができました。


朝食、早くこないかな〜


バスはプリマスからエクスターまで向う高速バスのようなバスだったので、一つ乗り過ごすとかなり遠くにいってしまう感じ…。 途中、オニイチャンが高速の途中みたいなすごいところで降りたので、「ええ?どうやってここだって分かるんだろう?」とびっくり。 それを見ていたら、自分がきちんと降りられるのか不安になり、バスの運ちゃんに降りる場所を再三確認してしまう私たちなのでした。


現在は美しいアービー


何とか無事バックファスト・アービーから一番近くだ、というバス停に到着。そこからとぼとぼ歩いてアービーまで向いました。 修道院はものすごい大きな敷地を有しており、お土産屋からものすごいモダンなトイレ、レストランetc.、、、やっぱり宗教団体って お金持ちなの?!と思わせるすごさです。

この修道院はフランスのベネディクト派が500年以上の歴史のある荒れ果てたアービーを 1882年に買い取り、それ以来ベネディクト派の修道院として使用されています。実際に30人くらいの修道士が住んでいるらしく、 お勉強したり、祈ったり、仕事をしたりしながら生活されているとのこと。なーんとワインも造ってしまうらしく、ここの「トニックワイン」 は有名です。他のHPで「日本人には合わないものすごい味」と書いてあるのを見かけたので、私たちは購入しませんでしたが…(苦笑)。


実は御棺が置いてあります…


まずはビデオを見て修道士の日常をお勉強した後(笑)、教会を訪れました。実際に修道士の方が毎日ここで祈りをささげている、 というビデオ情報からか?それともそういう「気」が流れているのか?新鮮で厳かな空気が溢れているような気がしました。 ヨーロッパの教会はどこもステキですが、ここは内装云々よりも「空気」が平穏・平和で、本当に歩いていて気持ちがよかったです。


清清しい空気溢れるアービー


外に出て、のんびりお庭を歩いた後、レストランで昼食。この日は私はチキンパイ。クリームティーはもちろん置いてあったけれど、 たまには別のものを…と選んでみました。


子供ランチボックスで大興奮のりすちゃん


この後、お土産屋さんに入り、お土産を買いました。実は私はこの旅で妙な感覚がありました。それは。ずーっと海外に住んでいるとはいえ、 「私は外国人である」という感覚は、どこへいっても無意識のうちに感じ取っているはずなのに、ここ、デボンでは信じられないくらい その感覚がありませんでした。日本に辿り着くと、急に自分が透明人間になった気分になる、とは、海外に住んでいるどなたかがおっしゃった 言葉ですが、そう、ここではやけに自分が透明に近いのです。イギリスの田舎で、まさか?!と思うのですが、本当でした。

唯一「ん?」と、違和感を感じたのが、ここのお土産屋さんでした。レジに自分の買うものを持っていくと、レジにいた修道士さん(?) が、じーっと私を見たのです。ほんの一瞬のことですが、こういう一瞬に「あ、私はアジア人である、外国人である」という 感覚が生まれるのです。つたない文章ですが、海外に住んでいる人、海外旅行をされる方なら、ここで私がいいたい意味、わかってくださるの ではないかと思います。

違和感を感じ取った後、その修道士さんは聞きました「どこから来たのですか?」。ああ、やっぱり。この質問で、すぐに 自分の違和感が正しかったことが分かりました。別に差別とかじゃないのです。差別じゃなくて、「(区)別」?とでも言ったら 正しい感覚かしら?!

…ともかく、この旅行では、この違和感をまったく感じないのが不思議なくらい誰も私にどこから きたのだ?とか、じっとみたりとか、そういうことがなくって、このお土産屋さんで唯一この質問を受けたのでした。

オランダに住んでいるけど、日本人だ、というと、「だからキミの英語はオランダ語っぽいんだね」というので、びっくり!! いやぁ、それはないでしょう!オランダ語なんてしゃべれないですもん。

このお土産屋さんには魅力的なものがたくさんあって、いくつか購入したのですが、だんなが購入した硝子の飾り物は、家に帰って 飾る前に落として壊してしまいました…(涙)。りすちゃんが落ちて壊れたんじゃなくて良かった、と思うようにしましたが、 やっぱりがっくり。またいつかイギリスに戻って、購入しなくては…(苦笑)。




豪華なトイレを楽しみ、修道院を後にしました。ここから散歩もかねてBuckfastleighまで歩くことにしたのですが。私が インターネットで探し、手元に持っていたハイキングマップはまさかこういう道を通るのだとは…思ってもみませんでした。 最初は、普通の道。しかし、すぐに山の道のような小さな道になって、バギーでは通れない〜…ような場所も。

「キッシング・ゲート」 を通るって書いてあったのですが、ここに着くまで「キッシング・ゲート」がどんな門なのか判っておらず…目の前に現れた 「キッシング・ゲート」をみて、えぇ〜これ?バギーじゃ、通れないじゃんーーー!と大変なことに。

寝ているりすちゃんをバギー から降ろし、なんとかゲートを通り抜けると…目の前は牛。ありゃー。牧場の中を突き抜けるコースだったんですねぇ〜。。。 ようやく、牧場を突きぬけ、普通の道になった、、、と思いきや、最後はものすごい階段、階段、階段。。。本当のハイキング コースで、バギーでは至難の業のコースでした。でも、風景はとてもステキでしたよ。なだらかな丘の中に建つ教会、、、とかね。 写真を撮る余裕まではなかったのですが(汗)。


閑散とした街


そうやって苦労して行った割には、Buckfastleighは普通の村でした。何がどうこうって言うわけでもなく、、、特別なお店がある ワケでもなく。少し古いお家があるようでしたが、これといって「おぅ!」という感じでもありませんでした。残念…。

バスに乗って、プリマスまで戻り、私とりすちゃんはバス停でこのまま待機。だんながホテルに帰って荷物を取って来てくれる ことになりました。うちはいつも最終日はこう。だんなサマサマなのでございます(苦笑)。

なんとかバスの出発時間5分前くらいにだんなが戻ってきて、さて、これからダートマス方面に向けて出発です。バスでなんと 2時間の距離(汗)。でも、2時間も乗る割りに、バス代は1人2.9ポンドとイングランドにしては超お安いお値段設定でございます。



美しいSouth Ham地方を通るバスなので、しかと見届けよう…と思っていたのに。最初の1時間はぐーっすり寝てしまいました。 だんなもぐっすり。りすちゃんはなんと、この2時間ずーっと寝ていました。

私はKingsbridgeというところで、たくさんの 人たちが乗り降りするので、目が覚めました。どうやらここも観光地らしく、華やいだ雰囲気がありました。

ここから先は、 小さな村を通り過ぎていくルートでした。道はものすごく狭いのに何故か二階建てのバス…汗。途中でバックミラーが何度も 倒されて、ドライバーの運ちゃんが直しにいっていました。しかもずーっと塀に囲まれていて…バスが途中でこすっているのか こすっていないのか判らないほどスレスレに、でも、ものすごいスピードで通り過ぎていきました。すごい運転テクニックだ!!



小さな村々に建つ家の中には、この辺りの伝統的な美しいコテージハウスも何軒も連なっていて「うーん、ステキ」と窓から通りすぎる 村々を眺めていました。途中からは海辺の町になり、美しい海も眺められ、素晴らしいドライビングルートでした。

このあたりでは有名な海水浴場「(ブラックプール・サンズ)Blackpool Sands」を通り過ぎ、いよいよ私たちの宿泊先、 Stoke Flemingに到着。たくさんの荷物を降ろし、ふぅ、と一息ついていると、「ハロー」とにこやかなおじさまが登場。 なんとB&Bのおじさまが迎えに来てくれたのです!夕方に着く、とは行っていたけれど、何時のバスかは伝えていなかったので、 きっと毎時間バス停を覗きにいらしてたのかしら?!サプライズのお出迎えに感動しつつ、、、宿泊地Southfield Houseに 向いました。バス停からはすぐの(2軒隣り)ステキなお家…!!で、私はかなり興奮していました(笑)。

お庭にはお花がいっぱい


私たちのお部屋もステキ…。

お部屋です


バスルームもゴージャスでした。

バスとシャワーつきのバスルーム


まずはお部屋をあれこれ観察し、その後、下に行ってB&Bのマダムとおじさまと一緒に紅茶を楽しみました。早期退職したおじさまは B&Bを開くことにしたのだとか…。趣味でやっている、と言っていましたが、このおじさま、はたまたお二人はきっと色んなところ に宿泊した経験があるに違いありません。ちょっとしたところに現れるそのホスピタリティーは一流ホテルにも通じる、いや、 一流ホテル以上のサービスで、す、すごすぎる!と、この後、3日間驚き続ける私だったのです。バスルームなんかも本当に 一流ホテル並みの施設でしたしね…。部屋が空いているのでお貸ししてます、ていう、いわゆる普通のB&Bとはかなり違っていました。 とにかくすごいB&B。実際まだオープンして3年で、こんな田舎にあるというのに、ほぼ満室なんだそうです。



さて。ここ、ストークフレミングはとても良いところなのですが、レストランの数が限られる、というのが、車のない身分には 厳しいです。バスも夕方7時前には終わってしまうので、バスに乗ってどこかへ夕食へ、、、とは行きません。

このB&Bからすぐの場所に 1軒レストラン、裏手当たりに1軒パブ、そして15分くらい歩いたところにある別のパブレストラン1軒、まさにこれくらいしか ありません。まあ、私たちは3泊なので、全部制覇すればいいですがね。今夜はとりあえず裏手当たりのパブ、と思ったのですが、 「今夜はフードなし」という看板が出ていたため、仕方なく15分くらい歩いたところにあるパブレストランに行きました。

このパブレストランの隣りは、イギリス人ファミリーが過ごすのであろう「バカンス・キャンプパーク」があるため、ここの レストランは子供たちやら家族連れでごったがえしていました。その雰囲気…かなりローカルちっくで、まるでイギリス人の 団体の中に私たち外国人家族が飛び込んだ、そんな感じでした。でも、ここでも違和感はまったくなく、まるで自分までイギリス人 になってしまったような、、、そんな気分さえしたのですから、不思議です。自分1人がアジア人だ、ということはまったく 感じませんでした。本当に平和でいいトコロ♪

ピンボケですが、、、大人しくご飯を待つりすちゃん


ここで私は魚のフライとベビーポテト(魚はなんだったかな?)を食べ、だんなはエールパイを食べました。魚はさすがにフレッシュ なのか、とても美味しいフライでした。混んでいたので、ご飯はなかなか来なかったのですが、りすちゃんは 終始良い子で、この日はラクチンでした。美味しいベイビーポテトやお魚の一部を喜んで食べてくれました。旅行中で慣れていないのか? なかなか色んなものをトライして食べてくれず、これでご飯は足りているのかな?と毎日のように思ってしまいましたが、、、 まぁ、太目ちゃんなのだし、ダイエット、ダイエット?!

帰りは真っ暗になった夜道を懐中電灯で照らしながら、帰りました。カギに懐中電灯がついていて…すごい!オーナーの気配り!!と 驚いてしまった私です。部屋に戻ると、ベッドの上にはチョコレートが置いてあって(一流ホテルのサービスのようだ!)、紅茶を飲みながら チョコレートを食べました。りすちゃんはトイザらスのおもちゃ(音楽)に夢中で、、、うるさい、うるさい、うるさい〜! でも、今夜は私たちだけの宿泊なので、思う存分やっても大丈夫(?!)。しばらく遊んで、皆、就寝となりました。





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