ヨーロッパ紀行 - 英国(イギリス)デボンシャーへの旅 2007イギリス・南西部のデボン州への旅行記をお届けします。
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英国・クリームティーを楽しむ旅 2007夏今日はバスと電車を駆使してダートムーアの荒野(?)を回ります。
Day 2
今日は日曜日。公共機関を使って、デボンを回ろう!という人にとっては重要な日なんです。何故か?というと。
日曜日にはSunday Roverといって、デボンの多くの地域をカバーするバスと(一部の)電車が£6で乗り放題になるのです。
しかも、平日&土曜日には走らない地域も日曜日には走ってくれるのです。なんだか面白いシステム。
普通は日曜日
こそバスは走らないのにね…。
次のバスは結局1時間後くらいまで来なかったので、このアッシュバートンをぶらぶらと歩くことになりました。日曜日でお店は閉まっており、 窓の外から覗くだけ。アンティークのお店やステキな小物を扱うお店なんかがあったので、OPENしていないのは残念、、、でしたが 仕方ありません。
とりあえず、ぶらぶら過ごした後、バスが来るのを待ってバスに乗り込みました。私たちの目的地、ウィディコム・イン・ザ・ムーア
(Widecombe in the moor)まで4−5マイルしかないので、歩く人もいるのでは?と思っていたけれど、その考えはとんでもなかったです。
ここ、ウィディコム・イン・ザ・ムーアは小さな村なのに、観光客がいっぱいいました。すがすがしい空気が充満していて、本当に心地がよかったです。あらかじめ調べておいた ティールームに向かい、クリームティーを注文しました。デボンで初めてのクリームティー。心が躍ります♪
注文するとあっという間に、スコーンとクロテッドクリーム&ジャムのセットが運ばれてきました。噂に聞いたとおり、クロテッド クリームのテンコ盛り♪うひょー。こりゃ、食べ切れそうにないよ〜…と思ったのですが。やっぱり全部食べてしまいました。 スコーンもジャムもクリームも、、、紅茶もどれも素朴ながら本当に美味しかったです。
寒くもなく暑くもなく、本当に心地がよいお天気で、今年の天気の悪さを考えると、本当にラッキーだったな、としみじみと 思いつつ、心地よい風に吹かれながら美味しいスコーンを頬張る私なのでした。
まだ次のバスの時間まで時間があったので、ウィディコムの村を少しだけ歩き回ってみることにしました。小さな村には、いくつかの お土産屋さんと幽霊が出るという噂のInn(旅籠)がありました。Innの前を通っても私は何も感じませんでしたが…。 数軒あるお土産屋さんの中に一軒、比較的お手ごろな(安物の)イギリスグッズを扱うお店があって、 私とだんなと入り浸ってしまいました。だって、安いけれど、ちゃんとイギリスちっくなものばかりなのですもの。ここで、置物やら 来年のカレンダーやら絵葉書やら、、、買い込んでいるうちにすっかり時間が経ってしまいました。あとの数軒をさささ、、、と 見て周り、再びバスに乗って…次の目的地、Haytorに向います。
Torとはムーアの中にある岩の塊。もともとダートムーアは全部岩でできており、特に突き出ている岩をTorと呼ぶのです。ダートムーアの
アチコチにTorは点在していますが、道路からは外れ、かなり歩かなければいけないところが多いのです。が、このHaytorは、ダートムーアでも
最も近づきやすいTorとして知られています。私は岩の塊はどうでもいい、、、と思ったのですが(笑)、ムーア(原野)には行きたかったので
ウィディコム同様にとても楽しみにしていました。
岩の塊には興味がない、、、といいつつ、やはり皆が登っていれば自分も登ってみたくなるもの。だんなと交代で登ってみることにしました。
私は新しいウォーキングシューズが快適だったので、さささ〜っとおサルさんのように登ってしまいました。途中、ちょっとまたぐのが大変な
岩の隙間(GAP)があり、皆、飛び越えるのに苦戦していたのですが、私はひょいっと飛んで頂上まで到着。頂上は…すごい蚊(?)の大群で…のんびり、うわぁ〜という
ワケにはいかなかったのですが(苦笑)、それでも頂上からの眺めは最高!!蚊を避けるようにして、写真を撮ってみました(上の写真)。
だんなを待っている間、りすちゃんのバギーの横に座り、ぼーっと遠くの風景を見ていました。ちょっとかすんじゃっているけれど、 遠くまで見渡せる風景は、ちょっとした山の頂上って感じ。オランダにはこういう場所はないので、久々の開放感でした。だんなが 戻ってきた後、りすちゃんをバギーから降ろして、皆でTorの周りを歩いてみました。りすちゃん、急に機嫌が良くなって、 きゃっきゃといいながら歩いていきます。ようするにバギーがいやだったのね…。
荒野(Heath)と原野(Moor)とは違うものなのでしょうか?私は同じだと思っていたのですが…。8月はヒースが美しく咲き乱れる 季節…ということで、一面ピンクの絨毯を(勝手に)想像していたのですが、ヒースはそれ程咲いていませんでした。もしかしたら、 ほとんど終わってしまった、という可能性もありますが…。それでも、一部ではヒースの花が咲いていて、山のワイルドフラワーが好きな 私は満足でした。
帰るバスの時間を決めてバスの表示も立っていない原野の道のど真ん中でバスを待ちます。ここで待つよう…とは、バスのおじさんに教えてもらったものの、
本当に来るのだろうか?と、少々不安になってしまうくらいです…。すると、程なくバスはやってきて、なんとバスの運転手は、ここで待つよう…とここに来るときに
教えてくれたおじさんだったのでした。おじさんももちろん私たちのことを覚えていたようで(りすちゃんも大泣きしていたしね…汗)、切符を
見せようとすると、「いいよ、いらないよ」といって、私たちを中に入れてくれました。
トットネスに到着したのは夕方五時頃。日曜日の5時頃、というと、一番人通りが少ないのでしょうか。一応市の中心地と書かれている
商業街(一本道)を歩いてみたのですが、当たり前ながらどのお店も閉まっているし、人通りは全然ないし…で、なんとなく拍子抜け
です。ここで夕飯を食べよう、と思っていただけに、レストランらしきお店もまだOPEN前なのか?軒並み閉まっているのには、「どうしたらいいんでしょう?」
と思うくらい。
運ばれてきた私のマスは、なんだかすごく大きく本格的。一口口に運んで、その美味しさに感動〜〜〜♪こんな美味しい魚は 久しぶりに食べたわ、、、って感じ。オリーブオイルで味付けしてあるだけなのに、こんなに美味しいとは…Freshと強調してあるだけあって、 ほんと、フレッシュなんでしょう。マスなんてオランダじゃ食べられないので、 なおさらうれしかったりするのでした。
食べているうちに、予約をしていた人たちも続々と集まり、かなりにぎやかとなりました。ふと周りを見回してみると、子供がいっぱい。
あそこに2人、こっちに4人、そちらは1人…と、どこにも子供たちがいて、テーブルの周りを駆けずり回っている子供たちもいて…
これだけ子供がいると、りすちゃん彼らを眺めるのに一生懸命で、静かに大人しく「ちん」と座っているのでした。美味しいご飯で、
手間いらず…。なーんてステキなビストロでしょう。というわけで、すっかり気に入ってしまいました。
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