ヨーロッパ紀行 - フランス・パリ2004

オランダ近隣国への旅模様をお届けします。
HOMEオランダ観光レストラン&カフェプチホテル・B&Bふぁいる旅-ヨーロッパBBSPROFILECONTACTLINK
フランス・パリ2004
とっておきのヨーロッパ
子連れヨーロッパ
プチホテル・B&Bご案内
オランダ観光のページ





 フランス - パリ旅行(2004年1月)

 Day 3

3日目。朝起きると、顔が変わっていた。目の下にクマ?というかやったら疲れて見えるー。 やっぱ、昨日は相当疲れたってことだ。朝食は昨日と同じドトールコーヒーもどきのカフェに行く。 風邪の予兆がすでにあったので、コーヒーはやめて紅茶で喉を潤す。

今日の予定は、、、あんましきちっとは決めてない。とりあえず朝、オペラ座の内部を見物しよう、 ということになっていただけ。オペラ座につくとちょうど開館前の10時5分前。測ったような 正確さだわ。えへん!このオペラ座はなんといってもファントム・オペラ(オペラ座の怪人)で 有名ですよね。なるほど、大きな建物だし、ここのどこかに怪人が住んでいても誰も気づかないかも。 (翌日、オルセー美術館でオペラ座を半分に切った模型を見たが、なんとステージの裏側にも大きな 部屋はあるわ、ステージの上も何層にもなっているわ・・・で本当に大きい!)

オペラ座正面階段ホール


外観もうっとりするような贅沢な作りだが、内部も豪華絢爛!やっぱりフランスってすごいわあ。 特に正面階段ホールは・・・小さい頃夢見たお城みたい。とにかくあまりに豪華で圧倒されてしまう。 観客席も覗けたのだが、天井には大きなあでやかなシャガールの絵が・・・!これには感動したなあ。 観客席はレッドベルベットで纏まっていて、なんともリッチな感じ。ああ、ここに座ってオペラを 見ていると、後ろから王子様が・・・、なーんていう、少女漫画ムードで一杯になっちゃう(笑)。

このオペラ座を設計したのはシャルル・ガルニエという方なのですが(というわけで、この オペラ座の名前はLe Palais Garnierという)驚いたことに、彼はこの設計が選ばれるまでは 無名の建築家だったんですって。日本だったら当時を代表するような大型建築に新人は使わないよね、 きっと。しかも昔だったらなおさら。それを公平に選んだフランス政府(?)、選ばれたラッキーな 彼。なんだか面白いなあ、と思いました。

オペラ座を見終わり、パリをぶらぶら歩くことにする。疲れているのに・・・こういう無謀なこと、しちゃうんですよね。 旅行に行くと。もちろん、後悔してないですけど(笑)。さて、まずはお近くのギャラリーラファイエットを見に行くことに。 買い物の予定はなかったけど、中のドームが綺麗だ、と聞いていたので。デパートの様子は・・・なーんか、銀座の松屋とか 、三越にきた気分。エスカレーターの感じとか、なんか懐かしい感じなのよね。どんな感じって聞かれても難しいんだけど・・・。 で、そんな懐かしい感覚に浸っているときに、日本語放送が入ったものだから、え?これは夢?なんて思ってしまった。さすがパリ。

オペラ座の天井はシャガール


さて、デパートを覗いた後は、Passages(パッサージュ)を見に。パッサージュとは19世紀に流行った 屋根付きの小路のことだそうです。まず見たのはギャラリー・ヴィヴィエンヌ。名前の通り 可憐で素敵。クリスマスライトで飾られて、可憐さを増していた。でも・・・この地域はもうすでに今の 買い物ルートからは外れているのかしらねえ。あんまりお客様もいないし、お店も開いてないところも あるし(時間が早すぎたのかしら???)、ちょっと活気がないのが残念だった。

その次に見たパッサージュはギャラリー・ヴェロ・ドダ。こちらはヴィヴィエンヌよりさらに寂れている感じ。脚光をあびていた 昔を思い出させる、と、観光案内に出ていたけれど、うーん。たしかにかなりくすんでいるものの、天井の絵や白黒のタイルで、 昔はシックだったんだろうなあ、と思わせるものはある。でも。改装して欲しいな。 そうすれば、素敵な雰囲気が戻ってくるでしょうに。

その後はプラプラ歩きながら、建物を見て廻る。かなりの建物で、一番上にバルコニー付きのかわいらしい窓が見えて、中はどんなん なんだろう、という好奇心を呼び起こす。そんなことをしているうちにポンピドーセンターに到着。なんか、ここ、有名な建物らしいけど。残念ながら私には響かなかった・・・。現代アートは分からないのよ〜。工場みたい、といったら、だんなに、そんなにひどくない!と言われてしまった。あい、スミマセン・・・。

パリ市庁舎を背景に…


ポンピドーから名建築のパリ市庁舎まではすぐ近く。このあたりはパリッ子に人気のショッピングエリアなのか、 土曜日の今日はやたら混んでいる。オランダとフランスはこんな近くなのに、同じブランドの店がないなあ。ま、きっと、 フランス人からすれば、だっさーいオランダの服なんか着れるかい!てなことなのかもしれませんね・・・。ってダサい私が 言うのもなんだが。

パリ市庁舎の前はすごい行列で何かと思えば、屋外スケートリンクが完成していた。 小さいのにたっくさんの人が滑っているよ。今日は寒いし、スケート日和だな。この間のブリュッセルと 違って。さて、ここからセーヌ川を渡り、シテ島に到着。行き先は・・・ノートルダム寺院。 ノートルダム寺院といえば、ディズニー映画の「ノートルダムの鐘」。これは私の大好きな ディズニー映画の一つ。アニメだけれど、美しく描かれたノートルダムに感動したっけなあ。 で、ベルの近くにいる怖い顔した銅像が踊りだすのも好きだった。。。(笑)。それとは別に、 ノートルダムは私にとって小さい頃から馴染みの深いものなのだ。というのは、私が中高で通った カトリック学校の聖書の表紙がここのステンドグラスでねえ。見てみたいなあ、なーんて小さいながら 思っていたのだった。

側面は工事中だったが、
なんとかカバー?


外でパチリと写真を撮った後、中に入る。すっごい混み混み。こんなに混んだ教会は初めてだワ。そして、そのステンドグラスと ご対面。思ったとおり、素敵だった。写真もトライしたが、失敗。 くううう。残念。目に焼き付けようと、目の前の椅子に座り、 ぼおおおお、とステンドグラスを眺めた。いつまで見ていても、 見飽きることがない。・・・のはずなのだが・・・、かなり疲れていた私は、なんか眠くなってしまった(オイオイ!)。周りを見ると眠そうにしている日本人(らしき人)を発見!眠くなったときって、他に眠そうな人を 見つけると、眠気が覚めるんだよね。え?それは私だけ?学生の頃はいつも、苦労したもんだ。

ノートルダムの後は、少しだけ対岸に渡り、セーヌ川沿いの屋台を見たりした。この寒いのに、 皆朝から外で行商とは・・・えらいよね。感心だ。私にはできない商売です。結構良さげな 本やちょっとした絵があって、じっくり見たいんだけど、寒いのよね・・・。見ているのも。 で、結局どんどん通り過ぎてしまった。あー、寒いのはダメだア。

さて次はどこに行こう。本当はモンマルトル方面も廻りたかったの。で、一応今日行こうかな、 と思っていたのだけれど、寒いし(・・・)、疲れているし、で止めることにした。今度は夏に来て、 芸術家の町を覗くことにしよう。うん、うん。

ノートルダムのステンドグラス


・・・というわけで、せっかくシテ島にいるんだし、 とサント・シャペル教会に行くことに。こちらの教会は小さいし、無料ではないのだけど なんといってもステンドグラスがすばらしく有名、とのことだった。この教会はPalais de Justice (裁判所)と隣り合わせにあるためか、中に入るには、飛行機の搭乗前のようなセキュリティーチェック を通らなければならない。だんなが通ったときは、ピーッとなっても、 いいよ、いいよ、とそのまま通してくれたのに、私が通ってピーッと なったら、厳重なチェックがあった。(しかもバックも全部見られた。) ナニー?私が怪しいってかーーーー???フンッ!!

教会までは長い行列。寒い外で待つのは辛かったけど・・・。なんとか耐えた(笑)。 チケットを購入し、ようやく中に入る。2階に上がると・・・。驚くばかりのステンドグラス!!!!!! わああああ。これは今まで見た中で一番すごいステンドグラスだ、とすぐに思った。 パンフレット(日本語)を読むと、延べ618平方Mに及ぶステンドグラスのうち3分の2が建設当時 (1242-1248)のもので、もちろん13世紀のステンドグラス芸術としては最高傑作だ、という。 そうだろう。そうだろう。こんなすごいものが世の中にたくさんあったら・・・。私たちの今の 生活はさらに進化したものとなっているであろう。このステンドグラスは1134にも及ぶ聖書の物語を 表現している。一枚一枚見ていくにはとても時間がないが、主な絵を説明してくれる 資料が置いてあって(日本語あり)、何枚か探してみるのも面白かった。

隣合わせに建つ裁判所の中にコンシェルジェリー(マリーアントワネットも最期に幽閉された刑務所) もあって、行きたかったけど時間がなかった。。。んーー。残念。。。次回ね!(っていつなんだよう!) 今日はなんか豪華絢爛フランスの建築物を見るって日だったわね。。。この後はどうしよう。 パリのお店は大抵7時くらいまでやっているので、この後ショッピング!ということも可能だったが、 昨日のルーブル訪問&今日の寒さで疲れきっていた私は、一度ホテルに帰って休むことにしたのだった。

ホテルに戻って2時間ほど休み、オペラ座の隣にあったベトナム料理レストランに出かけた。私はベトナム料理が好き。でも、オランダには なくってね、今まで食べられなかったの。だから久々だよ。スープを頼んだら、ヌードル入りで、懐かしいベトナムのスープ麺の 味だった。だんなが頼んだ春巻きというのも、ちゃんとライスペーパーだったよ。メインは海老のカレーで、これはちょっとタイ料理に 近いような感じだったけど。全体的に美味しかったけど、高かったな。 サービス料も勝手にガガンとつけられちゃったし。こういうのあんまり好きじゃないな。

ギャラリーラファイエット
のライト


帰りにギャラリーラファイエットの前がババ混みだったので、 何事かと覗いてみると、皆ショーウィンドーを見て楽しんでいるの だった。どのウィンドーもストーリィになっていて、見ていて面白い。 気に入ったのは、オリエントエクスプレスがサンタクロースを乗せた ソリを追い越していくの。で、負けず嫌いのサンタ(ホンマか?)が ソリにロケットをつけて列車を追い越していく、というやつ。 子供に混じって(押しのけて?)必死に見ちゃったよ〜(笑)

ホテルに帰ると9時半。風邪のひきはじめ・・・と自覚があったので、乾燥しがちな部屋に濡れたタオルを置いたり、温かいシャワーを 浴びたりした後、ベッドに横になった。

・・・が、翌日。ガーン。努力空しくこれは、もうダメ。熱がある〜、という感じ。目から鼻から喉から・・・だるい感覚が 漂っている。結局9時過ぎまでごろごろしていたけれど、、、いずれここを出なければならぬ、と起き上がった。クラ〜。 今日の帰りの電車は夕方6時前発で、それまでどうすれば・・・?グダグダと荷物を纏め、10時頃ホテルを出る。鑑賞気分になれる かどうか分からなかったけれど、予定通りオルセー美術館に行くことに。

コンコルド広場前からトボトボ歩き出す。ここはだんなの好きな場所 のようで、一生懸命説明してくれるんだけど・・・。ごめんねえ。今はそれどころじゃないのよ。「こんなの好きじゃない。 単なる棒じゃないの。」と冷たい言葉を発してだんなをガッカリさせてしまった。ごめんね。二人黙ってトボトボ歩く。

オルセーも例に漏れず、長蛇の列であった。寒い中列に並ぶのはつらいけれど、中に入れば休憩してゆっくり絵を見ればいいや、 と思って頑張った。いや、でも辛かった。ほんと、旅先で病気になるほどイヤなことってないね。考えてみると、旅先では いっつも元気な私。病気になったのは中国の奥地(ウルムチ)以来、10年ぶり・・・?!あの時は、中国旅行らしくお腹が壊れた のだが。。。

セーヌ川から夕焼けを
臨むー3日目


ようやくオルセーの中に入ると、今日は第一週目の日曜日、ということで無料であった。なんかうれしい。だって、きちんと見れるか どうか保証もなかったからね。今日は重いコートを最初に預けて身軽になって廻る。ずっと見たいと思っていた、ミレーの 落ち穂拾い、ドガのバレエのパステル画、そしてルノワールのムーラン・ドュ・ギャレット・・・。有名な絵がわんさか〜、 とあったけれど、感動&印象はにっくき風邪のせいで、すっかり縮んでしまったのが、残念だった。ほんとうに。

とりあえずジリジリながらも進み、印象派の有名絵画はなんとか見た。本当に見た、だけ。その後、だんなは自然主義や 象徴主義も見たい、というので、私は座って待っていることにした。 ここにいるのに見られないって本当に残念・・・!!座っているうちにウトウト〜。今日は無料だから泥棒さんも いたかもしれないけど、バッグも捕られなかった。これだけモウロウとしていれば、簡単に捕られたと思うけど、 幸い、いや、これ幸い。。。無事だった。

だんなが戻ってきたので、ホテルに荷物を取りに帰って、駅に向かうことにする。これまた地下鉄を乗り換えたり、荷物を 持ったりでつらい時間だったけど、帰れると思うとムショーにうれしかった。日本から来ている観光客は時差&長いフライト 時間があるんだもんね。それを思えば私の3-4時間なんて・・・。駅についてささっとご飯を食べて、電車に乗り込む。 このタリスはブリュッセルまでで、普通列車に乗り換えなければならなかったけれど、普通列車もすぐにやってきたので、 思ったほど苦にはならなかった。普通列車はいつも見慣れた、オランダの列車で、何故だかこれを見ただけでも帰れる、と 思ってうれしかった。いつもは、フン、オランダなんて、と文句をいってばかりなのに、やっぱりここが私の住む国なんだナ。 アントワープを過ぎると、国境の町、ローゼンダール。最後はちょっと辛かった初めてのフランス&パリの旅も もうすぐ終わりだ。

- 終わり -



Copyright (C) そらのおらんだ通信
All Rights Reserved.
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送